知らなかった?起業の進め方<2>
起業をしようと思ったとき、まず何からはじめますか?
お金をためる、学校に行く、イベント参加する、知り合いのベンチャーを手伝う…
色々ありそうですが、実はこれらをしてから起業をしている人ってほとんどいません。
なぜでしょう。
理由は簡単です。「経験すること」と「実践すること」は全く異なるものだからです。
英語に例えてみましょう。
普段私たちは英語に日常的に触れられる環境にいます。試しに「Startup」という言葉をWikipediaで調べてください。ずらりと並んだ英語が出てきますよね。
ここでWikipediaを読んだあなたは、今Startupという英語を「体験」したことになります。
では、次にそのWikipediaを見ずに書かれていた内容を英語で要約してください。
出来ましたか?
多分ほとんどの人はできないと思います。
「じゃあ、今度は見ながら英語を要約してください」
と言ってもほとんどの人はやりません。
わからない単語が多いし、意味もよくわからないので大変そう…と思って、多くの人が始める前に挫折します。これが「実践」です。
しかし起業となると、テキストがないのでより難易度が増します。
このために多くの人は「スタートの前に」脱落します。優れたアイデアを持っていても同様です。
では、"辛うじて実践できた人"はどうでしょうか?
勿論、彼らも困難に直面します。
「金なし」「コネなし」「知識なし」というナイナイづくし、です。
何かをスタートしても、多くの人はあなたのことをよく知りません。このために「あなたから買う理由」を見つけられずにお客さんは躊躇してしまいます。例えどんなに優れた製品を持っていても「集客」ができないのです。
こうやって、起業は次から次へと難問がやってきて、乗り越えられないと脱落。そんなことが当たり前の世界です。
これがもし、「ドラゴンクエスト」の世界だったらどうでしょうか。はじめにスライムを倒してレベル上げ…とできますよね。
しかし、起業ではいきなり「キメラ」がやってきます。全滅必至ですね…
だから起業家は「死に者狂い」になります。実際、事業立ち上げ後にお金が無くなって脱落する起業家は少ない方なのです。
では、一体どうしたらよいのか。
一つのアプローチとして、「深い想い」に気づくことをおススメします。それも、過去に体験したことから来る想いに気づくことが大切です。これによって、難問でも進める「推進力」を手にできます。
それでは次回、深い想いに気づくためのアプローチについて解説したいと思います。