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【成功者の条件】原体験が大事だ!掃除機のダイソン、執念の起業

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引用 Dyson 最新コードレスクリーナー&家事代行無料体験

 

掃除機のダイソン。吸引力がすごいですね。

透明の容器から吸い取ったゴミを眺めると、達成感すら感じます。このダイソン、今や人気ですが、商品化の実現には創業者の執念とも言える努力があったようです。
今回は、ダイソン創業者 ジェームズ・ダイソンの軌跡について取り上げてみたいと思います。


ダイソン、掃除機への「怒り」と「苛立ち」

1978年 ジェームズ・ダイソンは当時使用していた掃除機の性能が低下することに不満を持っていました。彼は掃除機の紙パックがゴミで目詰まりして吸引力の低下を起こしていることに気づいたのです。

「まだ一杯になってないのにパックの目詰まりで吸引力が下がるじゃないか」

彼は、既存の掃除機に対する怒りと苛立ちを持つようになりました。

そこで彼は考えました。
「紙パックの問題を解決して商品化すれば、みんな買いたがるのではないか?」
当時、誰もそのような疑問を持つ人はいませんでした。しかし、例え誰もそう思ってなくても彼は確信していました。


プレゼンの失敗、そして執念の開発

ジェームズ・ダイソンはプロダクトデザイン会社に勤めていました。そこで取締役達に彼が考えた掃除機のアイデアについてプレゼンをしました。ところが、取締役達から良い反応があるどころか敵意丸出しで反論をされたのです。
「君のアイデアはうまくいかない」
「もっといい掃除機があるというならフーバーかエレクトロラックス(老舗の大手掃除機メーカー)がとっくに作っていたんじゃないか?」

こう言われてはたまったものじゃありません。やむおえず、彼は会社を去ることにしました。
彼は自宅のガレージに引きこもり、試作品を製作してはひたすら実験を行い続けました。そして、15年もの時間をかけ、途中資金難になりながらも5,127台もの実験を行い、遂に開発を成功させました。


彼は、工業用粉体分離機の機能を応用し、サイクロン掃除機「ダイソン・デュアルサイクロン」の仕組みを発明することに成功しました。


苦労の生産からダイソン社設立へ

ダイソンは生産にあたり、まず英国中のメーカーとライセンス契約で交渉をすることにしました。しかし、どこも相手にしてくれず門前払い。そこでアメリカの大企業と交渉することにしました。
ところが、契約を結べたと思った大企業から「不具合がある」と難癖をつけられて契約解消となりました。その上、勝手にサイクロン掃除機を作られる始末。


訴訟費用などを抱え、資金難にあえぎながらもあきらめず、結局彼自身がデザインし、生産から販売まで行う企業を設立するダイソン社を設立することになったのです。


行動の源泉は「原体験」にある

ジェームズ・ダイソンは今でこそ成功者ですが、当時はまさに「踏んだり蹴ったり」。
しかも、15年もかけて5,127台もの実験を行うなんてクレイジーとしか言いようがありません。

普通の人なら、精神が崩壊してもおかしくないくらいです。一体何が彼をここまで行動させたのでしょうか?


実は後年、彼自身で掃除機に入れ込んだ原因について振り返った所、母親の影響があったと述べています。「小さな頃から母親に掃除をさせられていた」という原体験をきっかけとして、掃除機のイノベーションを起こしたのです。

勿論、彼自身ですら母親の影響があったなんて知りもしなかったでしょう。しかし、原体験から来る「強い想い」が、どんな苦労も厭わず彼に活動をさせていたのは間違いないでしょう。

「原体験」を大事にすることが、成功者になれる条件とも言えるでしょうね。


参考文献
逆風野郎!ダイソン成功物語

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