自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

どうすれば生き抜ける? 迷走する日本企業

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21世紀となり、社会が変わった今、個人だけでなく、組織も大変革が必要です。ところが、日本の企業は全く対応できていません。

このような中、私たちが生き残っていくにはどのようにしていけばいいのでしょうか?

 

今日は、バブル期から現在までの日本を取り上げ、新たなに生じてきた現実とその対策について述べてみたいと思います。

 

 

バブル社会の間違い

1988年当時、日本はバブルに沸き立っていました。
あらゆる所で土地開発が行われており、当時私が住んでいた北海道の片田舎でも同様でした。海辺の小さな観光地でしかないこの町に飛行場建設の投資話が持ち上がっていました。住民らは、飛行場建設によって観光客がさらに増加するであろうと期待を寄せていました。

  

しかし、海辺のキャンプ場以外、何も特色もなく体験の魅力が少ない田舎町に交通網を増やしても体験の魅力が増えるわけではありません。飛行場建設は日本中の関心を集めるどころか、将来、財政を圧迫していくあろうことは、小学生の子供でもわかることでした。

 

ところが、当時このようなことはあらゆる地域にとって当たり前の事でした。実態とかけ離れた上り調子の経済に誰もが感覚を失っていきました。

バラ色の明日に誰もが「栄光の日は現れたり」となっていたのです。
そして3年後、バブル崩壊は起きました。

 

 

「新しい現実」に迷走する企業

バブル崩壊は、欧米追従の時代の終焉をもたらすものでした。アメリカに触発され、日本流にアレンジされた価値は若者を通じて欧米に逆輸入される。
日本の企業は、ニーズの予測を行い、強大な生産力によって大量に生産する。国内消費者は、大量に出回っている「モノ」と「人」を使い、捨てる。
日本として最も得意としていた戦略でした。  

この社会構造は、1920年代のアメリカに端を発します。
アメリカでは第一次大戦の復員兵を吸収して大量生産が始まり、世界最強の国家へと変貌を遂げました。
日本は1960年代から1990年代の30年間にかけて、アメリカの成功モデルのマネで急成長を果たし、世界第二位の経済大国と成り上がりました。

しかし、今ではこの戦略は既に陳腐化し、時代に合わなくなっています。


インターネットによるコミュニティが出現し、あらゆる価値がこのコミュニティを通じて流通するようになりました。
この結果、ニーズの在り方が激変し、「アメリカ流」でも「ライフスタイル」でもなく、「共感」という曖昧なものになりました。
企業は、「生産」ではなく「つながり」をどのように構築するかが目下の課題となっています。

ところが、日本の企業はこの新しい社会に全く対応できておらず、迷走しています。
新しいニーズを捉えることが出来ず、従来の大量生産型モデルの延長として、顧客を消費者から法人に移行して生き延びている格好です。

実際、日本の大企業の時価総額は、トップ5社全て合わせてもグーグルにかなわない状況になっています。

このような状況では、遅かれ早かれ行き詰ることは確実でしょう。

 


隠れた真実が鍵だ

これまでの戦略が不可能となった今、大企業が今後生き抜くにはどうすべきでしょうか?


PayPal創業者ピーターティールは、「誰も気付いていない隠れた真実を探し出すこと」が鍵と述べています。それは、「クレイジー」と呼ばれながらも、自らの想いによって方向付けすることであり、行動しながら短期間で絶えず改良しながら活動することです。言い換えると、周囲の人の課題に焦点を当て、自ら学び続ける人が不可欠ということでもあります。

 

私たちは明日への機会を作り出すべく、自らをマネジメントして「隠れた真実」を探し出すべく活動をしていくことが必要です。