【起業の第一歩】根源的な「想い」を言葉にせよ!
起業家には唯一の資源があります。それは熱意です。
お金も地位も名案もない中でスタートする起業家は、ドラゴンクエストで言うと「レベル1の勇者」です。しかし同時に、熱意を持つことが起業家を勇者とさせると言うこともできます。
今日は起業の持つべき熱意について述べてみたいと思います。
なぜ起業家は熱意が必要なのか?
「80歳になって人生を振り返ったとき、印象に残っているのは自らの決断の数々ある」とAmazon創業者 ジェフ・ベゾスが言うように、起業家は根源的な希求に向けて判断をすることが重要です。
なぜなら、起業は「熱意」という羅針盤を持って進む行為だからです。
ところが、多くの人は「お金や名誉」という、外から与えられた動機で起業をはじめます。これはサラリーマンの発想です。
起業家は、サラリーマンのように決まったことをすれば、上司から評価をもらえたり、給与が上がる事は絶対にありません。
サラリーマン発想は起業には「害」である
いつの時代もどこの地域にも「起業で1億円稼げました」「有名になりました」と述べる人がいます。
サラリーマン的な発想の人は、これらの人についていけば「自分も同じようになれる」と考えがちです。そして、いつの間か成功者のマネをしたり、成功者を「教祖」として崇めるようになっていきます。
しかし、このような人の中で実際に成功した人は現れたことはありません。実際は、その教祖に「お金を搾取されて終わる」というのが大多数です。
成功者は目標とするライバルとして見るべきであって、マネすべき人ではないのです。
なぜなら、成功者は「その分野を支配した人」であり、その時点で既に得られる価値はほとんどなくなっているからです。マネした人が後から恩恵を受けられるものはほとんど残っていません。
ところが、起業家は他者に依存するようなことはしません。
「目標を他人にするのは楽だが、それでは人生を他人に預けるようなもの」と、彼らはよくわかっているのです。起業は、自らの希求に沿った目標で進めなければなければなりません。
従って、起業家になるには、まずこのサラリーマン的発想から脱却することが第一と言えます。
根源的な想いを言葉にせよ
それでは、起業家の熱意とは何でしょうか?
それは過去の原体験を通じた想いであり、「世の中にどのようなムーブメント起こし、世界をどう変えたいか」という問いです。
これには、徹底的に自分の考えの理由について「なぜ?」と自問自答し、腹落ちするまで考え抜かなければなりません。そして行動を通じて「なぜ?」を精緻化していくことが大切です。
つまり根源的な想いには、「強い体験的な記憶」と「世界や地域などの大きな視点」から見た幸せの追求が含まれているのです。
すなわち、起業には「世界を変える巨大なパワー」に気づくことが、その第一歩と言えるのです。