やり抜く力が必要だ‼︎ 成功する起業「5つのステップ」
Startup Scienceの著者 田所氏は、起業の失敗は70%以上が「事業拡張の急ぎすぎ」によるものと述べていますす。起業家は、顧客の求めるものをよく知らないまま商品を作り、販売してしまうことが主な原因のようです。
このため、起業家は成功する上で必要な考え方をおさえることが必要になります。
そこで今日は、Startup Scienceを抜粋し、「成功する起業 5つのステップ」として紹介します。
◆成功する起業 5つのステップ
ステップ1 アイデアを検証する(Idea Verification)
Zero to Oneの著者 ピーター・ティールによると、事業のアイデアは「賛成する人がほとんどいない、大切な真実」が重要と述べています。
これは、一般の人からは「狂ったアイデア」に見えるものです。このため、他社は起業家を甘く見て攻めようとしません。
しかし、こうなるとしめたものです。起業家は悠々と起業準備をすることができるためです。
狂ったアイデアは、少数の人が強く望む「切実な悩み」に焦点を合わせることが大事です。その上で、原体験に沿ったものか検証する必要があります。
詳しくはこちらを参照してください
まずは顧客を作れ!「起業をはじめる5つのアプローチ」
ステップ2 顧客の問題を明らかにする(Customer Problem Fit)
起業家の考えたことが、本当に顧客の潜在意識にあるのか検証します。
何故なら、はじめは顧客についての情報がなく、ほとんどが的外れになるためです。
この段階は実際にビジネスが前に進んでいるのか目に見えにくく、検証も大変であるためにおろそかにされがちです。
しかし、ここをいい加減にすると顧客の望まないものを作ってしまいます。時間をかけて検証しましょう。
コツとしては、「顧客から直接聞く」「クレームを聞く」などが有効です。
ステップ3 顧客課題と解決策の一致を図る(Problem Solution Fit)
把握した顧客イメージを元に、どんな解決策なら顧客課題を解決できるか検証します。
顧客課題を把握しても、自分達の解決策が顧客にとって、本当に価値あるものになっているとは限りません。
このため、優先度の高い課題から実験的な検証を行い、「顧客課題」と「自分達の解決策」のマッチングをすることが必要になります。
ここでは、何度も試作品を作って顧客に試してもらい、解決策を磨き上げることが大切です。
この段階に来ると事業転換が頻繁になってきます。事業転換をしても継続できるよう、行動しながらビジョンを磨きあげていくことが必要になります。
この段階のコツは、「ブログのアクセス分析を使う」「紙で簡易的な試作を作って反応を確かめる」などが有効です。
ステップ4 製品と市場の一致を図る(Product Market Fit)
ここでようやく、本格的な試作検証が必要になります。
ただし、ここでも必要最低限の機能の製品(MVP: Minimum Viable Product)による検証です。
多くの起業家は、人やお金が限りなく少ない状態です。このような状況において、製品を完全に作り込むのは効率的とは言えません。
したがって、顧客課題の検証をする上で最も重要な機能から進めることが必要になります。
とにかくシンプルに、そして1つの解決策について最適化された製品を作ることが必要です。その上で、作業のボトルネックを分析しながら効率よく進めなければなりません。
ステップ5 事業拡大を図る(Transion to Scale)
ここでいよいよ、資金調達です。しかし、注意しなければならないのは、「最初はできるだけ自己資金を使い、本当に拡大が必要になったときに資金調達をする」ということです。
なぜなら、資金調達は創業期の起業家の集中力を奪うからです。特にエンジェル投資家やベンチャーキャピタルとの交渉に3ヶ月以上もの期間を要するからです。
投資家には自分たちの事業が魅力的に映るように工夫した資料を作ることが大事です。
◆仮説と検証を繰り返し、やり抜け!
起業の初期では、資金調達して製品をつくり、顧客を開発し、仲間を集める、など多様な活動が必要になります。
しかし、最も重要なことは、仮説と検証を繰り返して製品の質を高めることです。
そこで起業家に求められるのは「やり抜く力」です。
田所氏の『起業の科学』では、スタートアップの成長プロセスを「アイデア検証」から「事業の拡大」までの20ステップに分解し、具体的に解説しています。
さらに詳しく学びたい方は、Startup Science 田所氏主催の動画プログラムに参加することをお勧めします。
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≪Startup Science動画プログラム≫
「enfacスタートアップサイエンス」
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