自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

誰でも成功は掴める 「起業の真の目的を見極めよ!」

 

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失敗学のすすめ

福沢諭吉は「学問のすすめ」において、「実学」を身につけるべきとしています。19世紀後半の時代では知識を得て身を立てることが主流でした。しかし、21世紀では知識を役立てることが必要となりました。

この「役立つ」ことを実現するには、世の中で役立ってないことを解決することが近道です。つまり、困っている人の問題を探し、解決することです。特に現在では、新しい事業によって社会問題の解決をすることが主流となりつつあります。

しかし一方で、私たちは新しい問題を発見し、解決する手段を思い付いたとき「手段の実現」にばかり意識を取られてしまいがちです。特に問題解決の経験が少ないときは、最初のアイデア以外に手段が存在しないかのように執着することが多くあります。しかも、経験が少ないうちは、先が見えない不安が現れ、パフォーマンスを発揮できずに進むことを諦めてしまいます。私たちはこの現象を「失敗」と呼んでいます。

 

ところが、最初に思いついた「手段」は的外れであることがほとんどです。実際、事業開発者が困っている人に聞いてみると、アイデアが間違っていることに気づくことが多くあるようです。 You TubeFacebookなども顧客から学び、事業転換を果たした企業の一つのようです。

彼らは失敗を実学として学び、反省を通して成長しました。言わば、「失敗学」として事業に生かした企業と言えるでしょう。

 

 

真の目的は何か

しかし、起業を進めている中で、自分のアイデアに行き詰った時、どのように考えればよいのでしょうか?

それは2つあります。「バイアスを外す」ことと「上位の目的を考える」ことです。

 

① バイアスを外す
私たちは、他人の思い込みを発見するのは名人級です。しかし、自分の事となると全く気づきません。どうしても、自分の考えたアイデアには感情移入をしてバイアスをかけてしまいます。

これには、自分のアイデアを「意見」として捉え、調査によって事実を明らかにすることが必要です。もちろん、問題に詳しい専門家に聞くのも重要ですが、顧客に確かめた方が確実と言えます。

 

例えば、新しいロボット掃除機を考えた時、発案者は「このロボット掃除機をどのように利用されるか?」と考えがちです。ところが顧客に聞いてみると、「そもそもロボット掃除機は必要ない」と一蹴されてしまいます。

実は、ロボット掃除機が利用される前提ではなく、「どのようにロボット掃除機を普及させるか」という問いをすることが正しかったのです。こういう間違いは多く存在します。

 

② 本当の目的を考える
イデアはそれだけで存在するのではなく、下位の目的と上位の目的があります。

例えば有名な言葉として「顧客にはドリルでなく、穴を売れ!」というものがあります。顧客からすると「穴」が必要であり、ドリルはその道具でしかありません。

ここで言う「穴」は上位の目的であり、「ドリル」は下位の目的です。ということは、「穴」を販売するビジネスがあってもおかしくありませんよね。

同じように自分の進めているアイデアがどうしてもうまくいかないとき、そのアイデアにこだわり続けるのではなく、1段上からの視点で見直すのです。すると、新しい方向で検討することが可能になってきます。

 

これらのアプローチによって、「起業の真の目的」が少しずつ鮮明になってきます。

従って、失敗などでアイデアに行き詰った時、「問いのあり方」を変えつつ行動していくことで、成功を掴むことができるようになるのです。