日銀はとっくに政策を失敗している
2013年から日銀は金融緩和を行いました。
アベノミクスによる物価上昇によって、日本経済の成長を狙うという目標であったものの、結局成長は一時的であり、物価上昇は最初のときのみです。
しかも、日銀は金融緩和政策で日本の国債の半分を既に買い取っています。国債は日本政府による借金であり、現在総額で1000兆円ある内の半分を購入しているのですから、実質日銀が日本の借金の大部分を肩代わりした格好になります。
おかげで、日本は借金を踏み倒す心配がなくなりました。
しかし、日本は実質経済成長率ゼロの国です。今後さらに日本企業の業績が悪化すると、国債の大部分を持っている日銀は大きなダメージを被ってしまいます。
このような状況では、本来なら既にアベノミクスは失敗していると認めるのが、筋であるはずです。ところが、黒田総裁はこのような問題から目をそらし、「金利上昇を容認する」という玉虫色の判断をするにとどまっています。
もし今後日銀がダメージを被った場合、地方の銀行の貸し渋り、中小企業の倒産という連鎖的な悪化に繋がり、非常に危険な状況に陥ってしまいます。
今のうちに経営者は、資金繰りを銀行以外の手段も考慮に入れた方が良いと言えるでしょう。