自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

日本は起業家社会をいかに実現すべきか

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なぜ今、起業家が求められているのか

IT革命以後、起業家が事業を起こすためのコストは大幅に下がっています。

かつては事業を起こすには大量の資金が必要でした。しかし、今はクラウドファウンディングや事務のアウトソーシングを利用すれば、少額の資金でも可能になりました。その上、事業のノウハウも誰でも入手可能になりました。

 


このため、世界のあらゆる地域で起業家が現れるようになりました。今やシリコンバレーのみならず、世界の様々な地域で起業家が出現しています。有力な起業家は、投資家から大量の資金を調達するようになっています。

ところが、日本は逆です。

 


製造業中心の経済のまま未だ変化していません。これは20世紀の経済です。

20年以上経済成長をせず、このままでは将来、人口減少に伴って衰退してしまいます。

 


一方で、新しいチャレンジをしづらく、失敗後の再起も困難な社会状況です。

開業率が年々減少している現実から見ても、非常に危機的な社会状況であると言えます。

 


起業家自身の問題もあります。ビジネスのゲームルールや、顧客・競合を正しく掴めず失敗する起業家、そもそも起業準備すらできない者が非常に多いためでもあります。

起業家の役割は、世の中に新しい価値を提供することです。新しい事は失敗がつきものですが、それを切り抜けすためには、起業家の努力と社会のサポートが欠かせません。

 

 

 

日本はいかに社会を作り上げるべきか

日本では、高度経済成長期に現在の組織社会が形作られました。そこでは、集団主義と言える「権力化」「画一化」「効率化」が徹底されました。しかし、21世紀はそれと対極をなす「機能化」「個別化」「試行化」が奨励される社会でなければなりません。起業家は集団主義とは別の立場であるためです。

起業家は大企業と異なり、人、モノ、カネ、情報、法律など様々な障害を乗り越える術がありません。

 


これには、政府、企業、大学、NPO、投資家など異なる機関が協力して起業家をバックアップする必要があります。しかし同時に、各機関によって専門分化した集団主義社会を作り上げた日本にとって、非常に困難な道でもあると言えるでしょう。

起業ブロガー生産性向上 「やるべきでない仕事を決めよ!」

 

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・ブログをやらなきゃ…
・その前に請負の仕事を終わらさなきゃ
・いや、今の案件のクレーム処理が先だ

 

様々な仕事を掛け持ちするブロガーは、課題の優先度を日々判断していかなくてはなりません。しかし、仕事をこなしていくには、昨日・今日・明日と日程に合わせた対応が不可欠です。

その上、顧客への営業や新しいスキルの獲得など、「重要なことは何か」考えていかなくてはなりません。
目まぐるしく変わる日々の状況においては、適切に即座に判断していくことが重要だからです。

そこで今回は、ブログ生産性向上の方法として、課題の優先度を判断する「トリアージ法」を紹介します。

 

 

トリアージ法」でやらないことを決めるべし

ブログの生産性向上は、仕事の優先度を決めることからはじめないとなりません。

一日にやれることは限りがあります。優先的なものから進めないと、ビジネスの成果に繋がりません。

 

しかし、課題の優先度決めは、ビジネスだけではありません。医療現場でも行われています。
特に緊急救命医療では、「先に処置する患者の選定」が重要です。

スタッフの人数が限られている中で、緊急搬送された患者の選定に時間をかけている暇はありません。もたもたしていると、命を救えなくなってしまうためです。

 

このため、医療現場では優先度を分け、重要度と緊急度で分類する「トリアージ法」を使用しています。

優先度は次の4つのレベルに分けられ、それぞれ「色」で分類されています。

①最優先治療群(赤色)
重要かつ緊急な仕事

②非緊急治療群(黄色)
 重要だが緊急でない仕事

③軽処置群(緑色)
 重要でなく急ぎの仕事

④不処置群(黒色)
 やらない仕事
 行っても不利益となり、諦めるべき仕事

 

このうち、④の「やらないこと」を先に決めることが大切です。
仕事をしていると抱えている問題全体が見えなくなってしまうためです。些末なことを気にし、無駄な仕事を行ってしまうと重要な仕事を無駄にしてしまいかねません。

この上で①~③を重要度と緊急度から分類すると効果的に判断ができます。


このようにブロガーは、面倒な仕事や早くやれる仕事を優先的に行うことが大事です。

 

 

仕事の成果は「小出し」せよ

仕事を最優先に絞り込んでも、課題をこなしていくにはまだ不十分です。

特に早く終わらせるべき仕事は、アウトプットを小出しにすることが大事です。
完璧に仕上げてからアウトプットすると膨大な時間がかかり、他の仕事にも多大な影響が出てしまうためです。
このため、仕事の完成度は7割程度に留め、後で修正に注力するべきです。

 

従って、仕事の優先度は、まず「やるべきでないこと」を決め、そして「面倒な仕事」を優先し、「小出し」にしながら進めることが大切です。

 

第1回これは使える!マルチタスクをミスなく大量にさばける、3つの法則 | トリアージ仕事術 | ダイヤモンド・オンライン

記事はもっと早く書ける! 起業家ブロガーへの道

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・もっと早くブログを書きたい
・集中力がなくて困る
・もっと多くのことをしたいのに…

 

多くのブロガーは「ブログを書くのが遅い」と悩み、苦労しています。

しかし、早く書けるためのコツは存在します。コツは「テーマ設定」と「サボること」にあります。
では、今日はブログ生産性向上について考えていきましょう。

 


書くスピードは「テーマ設定」にアリ

多くのブロガーは、ブログを書くスピードは「タイピングスキル」に問題があると思っているようです。

しかし、タイピングは重要ではありません。なぜなら、タイピングの問題は「音声入力」で対応できるからです。
自分の能力が低いと感じるならば、代替の技術を使えば済むことです。

 

むしろ、代替えの技術では対応できない問題が重要です。
つまり、「何について書くべきか」というテーマ設定次第でスピードが大幅に変わってきます。

特に新しいテーマに取り掛かる場合は、調査に膨大な時間がかかり、生産性の低下に繋がってしまいます。

 

例えば、学生ブロガーが「営業の仕事のコツ」を書こうとすると膨大な時間がかかります。学生は営業の仕事を知らないため、対象について深く知るまでに大きな手間を要するからです。

つまり、記事の生産性を上げるには、「過去の知識に基づくテーマ」を選び、優先的に進めることが必要です。

 


新しいテーマは「サボりながら」やれ!

過去の知識からのテーマは取り組みやすいものの、デメリットもあります。

それは、「アイデアの煮詰まり」「読者のマンネリ」です。

どうしても、知識には限りがあります。過去の内容ばかりだと、書くべきものがなくなってくるためです。このため、ブロガーは積極的に新しいテーマに取り組むことも必要です。

 

しかし、時間のかかる新しいテーマに取り組み、生産性を上げていくにはどうすべきでしょうか?

コツは「サボること」です。新しいテーマは途中まで作成し、後日改めて行うことです。

つまり、記事は「過去の知識のテーマ」と「新しい知識のテーマ」を並行して行い、早く書けそうなものから着手することが重要です。

 

 

自分の強みに着目せよ!

早く書けそうなものとは、言い換えると「自分の強み」に着目したものです。
強みに着目したものは、自分が最も詳しいものだからです。

しかし、強みはそれぞれの立場によっても異なります。

 

・学生起業家なら「学生生活」
・主婦起業家なら「家事」
・サラリーマンなら「仕事」

 

強みは、自分のブログを分析して「PVの大きいテーマ」に着目するとわかってきます。

このように、自分の立場からの強みに着目してテーマを選ぶことが上手くいきやすい方法なのです。

「予期せぬ成功」が重要だ! 起業家のための3つのアプローチ

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「どうすればうまくいくんだろうか…」
「これで失敗したらどうしよう…」


起業家には「あなたは正しいよ」と認めてくれる人はいません。
しかも、上手くいっている他人を見ると自分が嫌になってくる。
そして次第に「本当にある意味あるんだろうか」とだんだんと熱意を失い、やめてしまう。このような事はよく起こりがちです。

ところが一方で、熱意を失わずに成果を挙げている人もいます。
この違いは一体どこにあるのでしょうか。

今日は、これらの違いに着目し、成果をあげるにはどうすべきか考えたいと思います。

 

 

「予期せぬ成功」に焦点を当てる

起業活動はほとんど失敗します。1勝10負です。
このため多くの人は、ここで辛くなって諦めてしまいます。
しかし、失敗している中で活動していると「予期せぬ成功」で上手くいくことがあります。
実は成果を挙げている人は、ここに焦点を当てています。

例えば、私は今でこそ起業コンサルをしていますが、3年前はこのようになるとは全く考えていませんでした。
当時は2ヶ月に1回、起業イベントを開催していました。
ところが、客を呼びかけようにも、9人しか来ない。絶望的でした。

そこで、ベンチャーを立ち上げた社長と組みました。名前で売ればお客さんが来てくれるのだろうと思ったためです。
しかし、そんなことはありません。全然客が集まらず、見事失敗しました。

ところが、やっているうちに意外なことに気づきました。集客のためにブログを始めたところ、意外とブログへの反響があったのです。

そこで方針を転換しました。
「イベント事業を延期し、ブロガーとして起業家に役立つ情報を提供する」

おかげで、少しずつ認知度が向上しました。
今では2ヶ月に1回ほど起業コンサルを行い、起業を希望する人の支援をするようになっています。

 

成功のための3つのアプローチ

では、予期せぬ成功はどのようにして見つければよいのでしょうか。
起業家としては、3つのことに着目して行動することが大事です。

①自ら動き、役立つ情報を継続的に提供して周囲に認めてもらう
②有名人に頼らず、他者にとっての自分の魅力をPRする
③意外に上手くいったことについて、次の分析をして自分のやるべきことを再考する

・なぜ、上手くいったのか
・なぜ、顧客は感心を持ったのか

予期せぬ成功は、起業家にとって予想外の方向にあるだけに、それまで大切としてきたことを時に手放すことを必要とします。
このとき、「事実を認める」という謙虚さがあるかが、その後の成否を決定づけます。

起業家は、あらゆることに目を配り、そして柔軟な意思を持って活動することが大事です。

好奇心が成功の秘訣! You Tube創業秘話

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・起業のアイデアってどう見つけるの?

・上手くいくアイデアはどこにあるの?

・競合がいるからやれないかも…

・市場が大きいなら大丈夫だよね?

 

起業アイデアを考えるとき、多くの人がこのような悩みに直面します。
起業は正解が存在せず、うまくいくかわからないためです。
しかし、このような人に限って「好奇心」というものを見過ごしがちです。


そこで今回は、好奇心で成功したYou Tubeの創業秘話を眺めて、起業のアイデアの考え方について議論します。

 

「好奇心」から生まれたYou Tube

今や当たり前の存在となったYou Tube。一人ひとりがあらゆる動画を配信し、世界中で共有する巨大動画産業となってています。

ところが、You Tubeの創業時は今と全く違います。
名前は「Tune In Hook Up」
サービスは「異性の画像をアップロードできる出会い系サイト」というものでした。

創業は、チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムの3人で行いました。
しかも当時は、「Hot or Not」という既に存在するサービスを動画版にしたようなサービスでした。

しかし、当時は残念ながらユーザーが集まりませんでした。さらに、ユーザーにはデートではなく「単なる動画共有」として使う人が増えていました。
こうして彼らは、次第にTuneIn Hook Upへの興味が薄れていっていきました。

そして、更に2つの事件が起きました。これが彼らの事業転換を決定づけました。


一つ目は、第38回スーパーボウルでのハプニングです。生放送中、ハーフタイムショーのときにジャクソンの胸が露出したものです。
二つ目は2004年のスマトラ島沖地震でした。死者が22万人ものぼった大災害でした。

しかし、創業者の一人であるジョード・カリムはインターネットでそれらの動画を探したものの、簡単には見つけられませんでした。
さらに、2005年創業当時は世の中の動画のほとんどはテレビ番組のものばかりでした。個人が発信できる動画配信サービスが世の中に存在してませんでした。

このため、彼らは一人ひとりが夢や才能を共有するコミュニティとしてYou Tubeを作ることにしたのです。彼らは事業転換を行い、You Tubeの開発に乗り出しました。

まさに、彼らの好奇心からの原体験が作り出したと言えます。


このように起業アイデアは好奇心を追求することで見つけることが可能なのです。


起業アイデアの発想は「メモ」「仲間」を活用せよ

しかし、起業のアイデアは簡単に見つかるものではありません。非常に多くのアイデアの生産と死滅の繰り返しでより良い事業が生まれてくるものです。
それには、次の2つを活用するのが良いでしょう。


①思いついたらメモを取る

You Tube創業者 チャド・ハリーはいつも、アイデアが思いつくたびメモを取っているようです。いつもスマホを持ち歩き、ノートアプリを活用しているのです。

イデアはリラックスしているときにひらめきやすいものです。風呂に入っているときや眠りに入るとき、「パッ」と閃いたら忘れないうちにすぐにメモをするようにしましょう。

②仲間と対話する

事業アイデアは一人で考えても良い発想になりません。共感してくれる人や同じ考えをもつ人と対話することが大切です。
仲間と対話すると、自分の考えをが整理されたり、仲間から別の視点からのアイデアを指摘されたりすることがあります。
積極的に仲間と関わり、自分のアイデアを共有することが大切です。

起業のアイデアは巷で言われているほど、難しい考え方は必要ありません。むしろ、好奇心で飽くなき行動をしていくことで成功を掴むことが可能なのです。

 

 

参考:Surprise! There's a third YouTube co-founder - USATODAY.com

起業チームの生産性を「3倍」にするコツ

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どんな起業チームであれ、共通に生じる悩みがあります。
それは、「互いの考え方の違い」です。

人は感情の生き物です。たとえ、メンバーに大学教授がいる知的チームであったとしても、「感情」の問題からは逃れられません。

 

ところが、生産性が悪いチームは、この感情の問題をおろそかにします。互いをバカとみて言い争いを行い、チーム全体がネガティブな空気に支配されています。

これを解決をするには「チームの成果を最優先にする」ことが大切です。
今日は、チームの生産性を上げるコツについて紹介します。


人は皆「自分が有能」と思っている

よく見知った家族同士でない限り、チームではメンバー同士で互いを「変なやつ」と思うものです。

チームの仕事においては、メンバーの性格、能力、共感性によってその成果に大きく違いが起きます。
しかし、他人は自分と違うからこそ、協力活動が「互いの違い」を際立たせます。
この結果、チームにトラブルを作りやすくしてしまいます。

 

特にチームにバックグラウンドが違うメンバーがいると、この問題が大きくなりがちです。

このようなチームには、ある特徴が見られます。メンバーの言葉に「自分」という主語が随所に見られることです。


自分よりチームを大事と思えるか

チームとは、1人ではできないことを互いに協力し、能力を発揮させて達成させるためのものです。

つまり、チーム活動では成果を自分だけのものをすることはできません。これには、「成果はチームのため」と定義することが必要です。

 

チームメンバー同士でチームの成果を共有していないと、それぞれがチームへの帰属意識を持つことができないためです。

その上、チームメンバーはそれぞれチームへの関与の仕方が違います。

・Aさんは、チームリーダーで全体サポート
・Bさんは、チームの頭脳
・Cさんは、チームのクリエイター

 

しかし、ここで重要なこととして、大企業のマネジメントによくありがちな「命令と管理」はしてはなりません。

そのようなマネジメントは、「決められたことを守らせる」ことに効果を発揮しますが、起業チームにおいては不適切です。

 

起業チームは、その特質から「創造的」でなければなりません。しかし、命令と管理は創造的な活動を制限させてしまいます。

創造的な活動は、メンバーが自由な発想と行動で進めていかなくてはなりません。これには、メンバーが互いに「尊重」することが必要です。
そうすることで、チームに一体感が生まれるのです。

 

この結果、「自分は」と話していたメンバーが、「チームは」という主語に変わっていきます。


チームの一体感が生産性を3倍にさせる

協力しあうチームになるには、「混乱の時期」を避けて通ることはできません。
この時チームリーダーは、メンバーとチームの成果の共有を行い、互いに対話を促すことが重要です。

この点をおろそかにすると生産性の低下はおろか、チームの決裂にもつながります。
チームの決裂は株式のシェアに大きく影響し、最悪は破綻につながることも少なくありません。

 

勿論、これは時間と労力がかかることです。しかし、チームの一体感なしで生産性の向上はありえません。
そしてもし、チームに一体感を作り上げることができれば生産性は飛躍的に向上し、個人のときの3倍以上に膨れ上がります。

 

従って、起業チームは事業創出活動だけでなく、互いの違いを乗り越える努力も行っていくことが重要なのです。

稼ぐには継続をデザインせよ! 「起業家ブロガー7つの条件」

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稼ぐことは目的ではなく「条件」

日本のブログは世界全体の37%と世界一の発信量を誇っています。
毎月4000万件ほどの記事が追加されるこの巨大市場において、ブログ記事で稼ぐ「ブロガー」として起業する人が増えています。

ところが、ブログ全体のうち1年間継続できているのは4割ほどしかいません。
大多数が稼げずにやめていく中、死に物狂いで努力を続けている人もいます。
中には、バナー広告のクリックや広告主の商品の客引きを行い、月100万円以上稼ぐ人もいます。

 

しかし、それも多くは最初の3年間だけです。
気合と根性で達成できても、その後は意味を失って疲弊します。
多くの人は「終わりのないラットレース」に疲れ、脱落していきます。

これは、彼らの目的に問題があります。
ブロガーの多くは"稼ぐこと""情報発信"が目的です。
確かに生活していくにはお金が必要であり、それには情報発信で目立っていく必要があります。


しかし、長期的な意味で継続するには、これらは目的として不十分です。

実は、稼ぐことは目的でなく「条件」とすべきなのです。
ブロガーとして継続していくには、目的を深い意識に根差したものでなければなりません。特に起業家は、「他者に役立ちたい」「世の中を良くしたい」といった意識を持つことが大事です。

しかし、世の中には"ブログ技術"や"稼ぐ方法"ばかりが目立ち、「目的の在り方」についてはあまり見られません。
この状況においては、「ブログは何であるべきか」と一度問い直す必要があります。

 

このため今回は、ブログそのものを問い直し、起業家ブロガーとして継続する「条件」について議論します。


ブログとは何であるべきか

インターネット出現前、情報発信は一部の有力者に限られていました。
しかし、Weblogウェブログ)、つまりブログの登場で誰もが情報発信が可能になりました。今や多くの人がブログを自己実現のために、ウェブサイトへ記録した「自分専用のメディア」として活用しています。

 

ブログは大きく分けると「日記」「エッセイ」「生活情報」「ビジネス情報」「専門知識」「商品レビュー」などがあります。
ところが、ブログの多くはブロガーの自尊心を満たすための情報発信ばかりです。
彼らは情報発信や稼ぐことに意識をしてるものの、肝心の顧客である「読者目線」を無視し、あまり役に立たない情報を出すことも多くあります。

 

しかし、読者の視点に立ってみると別の視点が見えてきます。
読者はインターネット閲覧を通して、専門家以上の知識を得ることができています。
中にはブロガーが提供する情報で、彼ら自身の成長に役立てています。
彼らはブログを「生活を豊かにする」「ビジネスの問題解決」「新しい視点」を得るために利用しているのです。

 

ということは、ブログは彼らにとって「役に立っているか」という視点が重要です。
特に、ブログは読者が"豊かになる良質なコミュニケーションとなっているか"と問う必要があります。
それには、ブロガーは「読者にとって最良の情報は何であるべきか」という視点に立たなければなりません。


起業家ブロガー7つの条件

起業家として読者へ最良の情報を提供するブログとは、次のような条件が必要です。

①読者にとっての対話
②読者にとっての価値
③読者にとっての共感
④社会にとっての信頼
⑤社会にとっての意義
⑥自身にとっての原点
⑦自身にとっての期待

 


①読者にとっての対話
ブログは書店の書店の雑誌と全く異なる所があります。それは「情報の双方向性」です。書店の雑誌は、読むだけのものでした。
これに対し、ブログはインターネットを通して読者が著者と対話することが可能になりました。

 

こうなると、読者にとっての関心はブログのコンテンツだけでなく、「ブロガーのキャラクター」へ関心が向きます。
なぜなら、対話とは何を言ったかだけでなく、「誰が言ったか」も重要な要素となるためです。

 

新たな世界観を提供している人か、その分野で実績を挙げている人か、新たな視点を開拓している人か。

 

読者は、これら特徴的なキャラクターに接することで、彼らの情報へ期待感を持つことができます。このため、ブロガーは芸能人と同様に「セルフブランド」を構築し、読者との対話を作り出すことが必要になっています。

 

さらに重要なこととして、情報の双方向性は、読者との対話を継続的なものにさせました。対話には信頼関係が不可欠です。
それには、頻繁に働きかけてより多くの読者により深く関わるようにすることが必要です。この効果的な方法は、「頻繁なブログ記事の更新」と「SNSユーザーとの繋がり」です。

 

実は今日、ブログが頻繁な更新を必要とされているのは、PV数(ページビュー数)増加のためではありません。PV数が少なくても、信頼関係を構築していれば読者へ最良の情報を提供することはできます。
相手に価値ある情報を直接、届ければよいだけのことです。

 

従って、今日ブロガーはブログ記事の頻繁な更新を行い、より多くのTwitterFacebookユーザーと関わりを持つ必要があります。


②読者にとっての価値

ブロガーしかわからないものを読む人はいません。
ブログは、読者にとって役に立っていなければならず、そのためには読者がわかる表現にすることが必要です。
ところが、多くの人は「コンバージョン」「アドセンス」などブロガーしかわからない言葉を頻発しています。

 

これでは、起業家ブロガー失格です。
ブログには「中学生でもわかる表現」であることが必要です。

 

その上、ブログは様々な読者層が心から欲している情報を提供しなければなりません。
読者層は、子供のいる主婦層か、事業に失敗した起業家か、それとも年収数億円の金持ちか。
書くべきテーマは、悩みの解決の他に、心の癒し、仮想世界への体験、新しい考え方、社会課題とそのゆくえか。

 

例えば、事業に失敗した起業家の多くは、年収数億円の金持ちの豪遊生活のブログを見たいとは思わないでしょう。
しかし、死にもの狂いで努力して成功した人の体験なら、苦しい状況を脱する勇気を得るために見たいと思うはずです。

 

ブロガーは、「より多くが関心を持つにはどうあるべきか」という問いを持って価値ある情報について考え抜くことが大切です。


③読者にとっての共感
たとえ優れたコンテンツであっても、読者の共感なしに読まれることはありません。
しかし、「読者の共感」は読者の価値と違い、判断が難しいものです。
やってみるまでは、何が彼らの心を惹きつけるかわからないためです。

 

従って、読者の共感はブログを提供し、「予期せぬ成功」が起きたときに原因分析をすることが不可欠となります。

 

幸せを感じる情報が共感を呼んだのか
彼らの人生観を揺るがすほどの情報か
悔しくて情けない思いをしながら活動した姿勢か
実績も、学歴も、金も、コネもなくても成功した姿か

 

いずれにせよ、「予期せぬ成功」はブロガーにとっては苦痛でしかありません。
なぜなら、初めに彼ら自身が期待した姿と大きく違ったことが読者に受け入れられているためです。
それでも、読者の期待に正面から向き合えるか、これは「①のセルフブランド構築」にも大きく関わってきます。


④社会にとっての信頼

信頼はコンテンツの基本とも言えます。
提供した情報に嘘や偽りがあってはなりません。正しいデータやルールに基づいていることが重要です。

 

そして、誹謗中傷のためにブログを書くべきではありません。
しかし、たまにTwitterの炎上騒ぎに便乗して個人攻撃をするブロガーも目立ちます。
社会問題を風刺するなら日本においては問題ありませんが、ブログで特定の個人や団体攻撃するのは人としてのモラルに欠けます。

 

さらに重要なこととして、「著作権侵害はしない」ことです。
インターネットによって様々なコンテンツを無料で取得することができました。
しかし、無料で取得できるからこそ、法律に則ったやり方をしないとコンテンツ管理者とトラブルになることがあります。
最悪はブログサイトの閉鎖、そしてコンテンツ管理者に多額の支払いをすることになります。他のコンテンツを盗用しているブロガーは、自身のコンテンツを見直した方がよいでしょう。

 

実際、ブログサイトの閉鎖で最も困るのはブロガーではなく「読者」であることに留意しなければなりません。彼らは、ブロガーの情報によって彼ら自身の生活やビジネスに役立てています。しかし、ブログサイトの閉鎖によって彼らは必要な情報を受け取れないことになってしまいます。

起業家として活動するならば、最優先に意識するのは読者であることを忘れてはなりません。


⑤社会にとっての意義

ブロガーが継続活動をする意義は、「自己成長」にあるとも言えます。

・有名人と比較して、「彼らのようになりたい」
・お金で苦しみ「お金の悩みから楽になりたい」

 

どちらも本質は「自分の欲望」からの活動です。
しかし、京セラ株式会社 創業者 稲盛和夫氏は、このような考え方と異なる考え方を持っています。
彼によると「自分の欲望だけでは限界がある。公的な意識がないと死にもの狂いでやることはできない」と述べています。

 

実際、稲盛氏は京セラ創業にあたり、「稲盛自身の技術を世に問う」としていました。
ところが社員の中で「保障をきちんとしてくれないのなら会社を辞める」という人が続出しました。
そこで彼は悩んだ末、「技術を世に問う」考えを捨て、自身の理想を含めた次の「理念」を作りました。

 

「物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」

 

この結果、彼の会社には共同体意識が生まれました。
このため、目的には「自分の欲望と直結する大義」を持つことが重要です。

 

もちろん、個人で活動しているブロガーには、社員を相手にするための「理念」は不要です。
しかし、「読者」という人に共感を持ってもらうには、ブロガー自身の人生哲学がないとなりません。
そうでなければ、読者をただの「クリックマシーン」としか見れず、いい加減なコンテンツを作ることになりかねないためです。


⑥自身にとっての原点

目的を"稼ぐこと""自尊心を満たすこと"としているブロガーには、ある共通点が見られます。


それは「劣等感」です。

 

有名な人や稼いでいる人と比較し、自分を責めていることが多いのです。
しかし、そのような人に限って劣等感の根源と自ら向き合おうとしません。

 

起業には「自分」という存在の根源的な部分と向き合い、強烈な原体験や信念を言葉にしていくことが必要です。
そうすることで独自の専門分野を切り拓くことができます。

 

例えば、フリーライター 吉川ばんび氏は、駆け出しのライターのときにブログをはじめました。
当初は1日100人ほどでしたが、あるとき自身の根源的な問題と向き合ったブログ「若手社員にしつこく連絡をしてくる『しんどいおっさん』の話」を書きました。
すると2日で約16万PVという数字をたたき出し、テレビやメディアで紹介されて認知度が上がっていきました。

彼女はブラック企業に勤めていたとき、職場の男性からしつこくプライベートな連絡が来ることにストレスを持っていました。
そこで、ブログでは同じ悩みを持つ女性に自身の経験をまとめた記事を書いたのです。

 

このように、自身の原点から生じる「内面からあふれ出る感情」は、他の人にはできない専門分野の記事を作り上げることができます。

 引用:ライターの実績がなくても仕事をもらうためにやるべきこと、継続してもらうコツ|Zing!


⑦自身にとっての期待

稼げるようになるにば、「継続的な努力」が欠かせません。
それには、自分が上手くやれる方法を構築していくことが必要です。

 

しかし、多くのブロガーは一足飛びに上手くいくと考えがちです。上手くやれることはすぐに身に付きません。
既に「学習曲線」として明らかにされているように、成長は階段状に起こります。

途中まで急成長し、スランプになった後、また急成長するというプロセスを経験します。

 

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出典:学習の成果は、こうして上がる: 公文式 ステップアップ・アドバイス | 公文教育研究会

 

実際、稼げるようになるには、3回のスランプを経験することになります。しかし、多くの人は、この「スランプ」の時期に諦めてしまいます。
期待外れの現実を目の当たりにし、「アクセス数少ない」「記事ネタが出ない」「稼げない」と言って辞めていくのです。

 

この段階を乗り切るには、稼ぐという欲望から外れ、「他者に役立ちたい」「世の中を良くしたい」という信念を持たなければなりません。


これには、「⑥自身にとっての原点」と併せて、「人生において達成すべきこと」を明確にし、そこから逆算して目標を定めて進めていくことが必要です。
つまり、ブロガーは自分への期待を設計することが不可欠と言えます。


稼ぐには「継続のデザイン」が必要だ

7つの条件はブロガーの継続を可能にさせます。
ブロガー自身の好奇心を刺激し、目標達成の楽しみを向上させ、結果的に稼ぐことを可能にしていきます。

 

目標達成を効果的に進めるには、次のような方法で継続をデザインしていくことが必要です。ここで大事なことは、「それぞれの立場に合った目標の設定」です。
「PV数」を目標にするなど、巷の情報を鵜呑みにしないことが大切です。

 

①努力目標を数値にする
 最低週3本の記事を書く、など

 

②自分の立場に合った計画を作る
 起業家はそれぞれ、生活リズムも違います。
 それぞれの立場にあった計画を設定しましょう。

 ・主婦は平日昼間に書き上げる
 ・サラリーマンは土日に集中する
 ・学生は一日14時間集中する

 

③目標は高すぎず低すぎないものにする
 1000文字書くことが限界なのに2000文字を目標とすると、達成できない自分に苛立ち、嫌になってきます。
 無理のない目標を設定しましょう。

 

④毎日記録し、改善を続ける
 最初からうまくいくことはありません。
 失敗したら原因を分析し、次のときに上手くいくよう改善策を練りましょう。


もちろん、人によってはブログの仕事自体、合ってなかったということもあります。
そのようなときは、思い切ってブログを辞めることも視野に入れた方が良いでしょう。
仕事はブログだけが全てではないからです。

しかし、ブログは続けた方が稼げる可能性が大きくなり、起業への展望が拓けていくことは間違いないでしょう。

  

参考:総務省 ブログの実態に関する調査研究

起業家のためのブログ戦略 「ブログはマーケティング」として使用せよ!

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インターネットが普及した今では、多くの人にとって「ブログ」が当たり前となりました。しかし、多くはブログで起業することを望んでいるものの、その95%以上の人はブログで稼ぐことができていません。
しかも、近年メディア企業、You Tubeの台頭などでブロガー界隈は厳しさを増しつつあります。

 

もはや、多くの人は5%のインフルエンサーと同じ戦い方をしていては、疲弊し、退場してしまうことになります。このような状況において、多くにとってはブログを「稼ぐ媒体」とすることは適切ではありません。

多くはインフルエンサーとは異なる戦略で進め、成果を出していかなければなりません。

ところが、巷にあるブログ情報は方法論ばかりが溢れ、「戦略をどう考えるか」を述べているものはありません。戦略は方法論と同じほど重要なものです。


そこで今回は、成功のためにブログをいかに使っていくべきか、ということについて議論します。

 


◆ブログは多くの人には「稼げないシロモノ」

「お金を稼ぐ」のならば、ブログは効率が悪すぎます。
毎日無給で、半年以上死ぬ気で努力しても、月3万円ほどのお小遣いを達成できるのがやっとです。しかも、ブログで生活費分月20万円稼いでいくならば、最低でも月100万PVは必要です。
月100万PVは、セミプロレベルのブロガーのアクセス数です。

 

よく「成果を出すには打席に立ち続けること必要」と言われますが、これでは、報酬に対するコストが大き過ぎます。
これには、他と合わせた戦略が必要となります。

 


◆ブログを続けるには「ブログ以外の専業」を持て

「稼ぐこと」は優先事項ではない
ブログは「読者のための読み物」です。「自己表現」や「稼ぐ」などは、これに比べると二義的な問題になります。しかも、これは「ブログの質と量、どちらを優先すべきか」の議論以前の問題です。


ところが、残念ながら自分のことを優先し、肝心の「読者」が抜け落ちているブロガーが非常に多いと言えます。

特に起業では「ブログで稼ぐことは優先事項ではない」ことを自覚しなければなりません。そして「読者にとってこのブログがどんな意味があるのか」を深く考えることが大切です。


ブログは続けないと「役立つ情報」が不十分になる

読者が行動に結びつけていくには、閲覧したブログの10倍以上の情報が必要です。
特に、ブログによって知識を提供する場合、断片的なものではユーザーの役に立ちません。あらゆる視点、状況において考慮されなければならず、それは継続活動でなければ成果にならないのです。

 

これには、ブログを長期的視点で取り組み続けることが大切です。

例えばプログラミングについてのブログを書く場合、C++だけでなくRubyも必要になってきます。
これには、読者のあらゆる状況に配慮した情報が必要です。そうでなければ、プログラマーにとって必要な情報が得られないことになってしまいます。

 

さらに、このことはブロガーに「ブログ以外の専業」を持つことを必要とさせます。対象に精通するには、対象のことについて深い知識が要求されるからです。

それには専業レベルの知識が要求されます。

 


◆ブログは「マーケティング」として使用すべきだ

もし、ブログを「PV数増による稼ぐツール」と限定したならば、これはブログの潜在力を小さく見積もりすぎていると言えます。

しかし、「専業」の読者と対象とするならば、多くのブロガーは「専門家としての信頼」を得ることができます。

 

これは、専業において顧客との成約率を高める上で非常に役立つはずです。ただ、専業を持たない人は、関連知識をブログに記載しながら「本の紹介」などを行い、販売につなげることもできます。
そういう意味でブログは顧客の信頼を高める「稼ぐツール」に化けることができます。

 

では、ブログをマーケティングとして使うにはどうすべきでしょうか?
次の3つが挙げられます。

 

①質の強化
 ビジネス雑誌も驚くクォリティで書く
②知識の体系化
 ブログを継続的に書き、ビジネスや生活などの教科書をつくる
③独自性
 物事の本質に迫り、「信じる者が少ない真実」を見つける

 

これらを盛り込んだ情報としてブログを提供すれば、例えPV数が少なくても稼げるし、起業に結び付けることが出来てきます。
「ブロガー界隈の常識」に囚われずにやり、独自価値を出すことが、結果的に起業として成功する可能性は高まるはずです。

「メイカーズ2.0」ものづくりベンチャーで日本復活!?

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拡大するものづくりベンチャー企業

ロボット、IoT機器など、自社でハードウェアを開発して事業を行う「ものづくりベンチャーが拡大しています。BOLTによるとベンチャーキャピタルによる投資額が2013年頃より世界中で急激に増加しています。

製造業に依存する日本が失われた30年を向かえた中、ものづくりベンチャーによってようやく巻き返しの機運が出てきたと言えるでしょう。

 

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量産ができない!? ものづくりベンチャーの課題

ところが、ものづくりベンチャーへの投資が活発にも関わらず、彼らが事業を行う上で重要な「製品の量産」ができるだけの環境が整っていません。
資金がなく、工場設備もない初期のものづくりベンチャー企業が、年間数百万台もの製品を作っていくには、パートナー企業の協力が必要になります。

 

しかし、国内企業は資金回収のリスクを恐れて協力的でありません。町工場では大手企業の下請けに慣れすぎており、積極的に引き受けたがりません。その上国内企業では製造費が高く、ものづくりベンチャー企業の要望に応えられていません。

このため、ものづくりベンチャーの多くは、製造の安さを求めて海外を漂流しています。しかし、海外の文化や言葉の壁にぶつかり、多くの企業が苦戦しています。

 

 

ものづくりベンチャーに応えられない3Dプリンター

一方で、3Dプリンターも量産の実現に応えられていません。

ものづくりベンチャーでは3Dプリンターを試作品製作、特にデザインによる「ユーザーニーズ検証」に使用しています。作り直しの手間が少なく、より凝ったデザインを実現することが可能なためです。

 

しかし、3Dプリンターでは部品製造で1週間、数万円もかかるなど、とても量産には対応できません。このため、「3Dプリンターでは量産ができない」と嘆いているベンチャーが数多くあるのが実情です。
3Dプリンターはその期待から「メイカーズ革命」と呼ばれてきたにも関わらず、この有様では目もあてられません。

 

確かに3Dプリンターは、町工場の製造と比べると数十万円の金型とその保管費、そして部品作り直しの費用を削減することができます。

しかし、3Dプリンターは金太郎アメのように、製造業が行う「同じものを大量製造」して原価低減をすることができません。

 

 

3Dプリンターは、多くがCTスキャン画像を1枚ずつ重ねるようにして造形するものです。この上、1回に造形できるのは大きいものでもノートパソコンくらいサイズしかできません。さらに材料費が高いものでも数万円もかかります。

このため、高価な材料費と少量生産しかできない機能が重くのしかかり、量産化を阻んでいるのです。

 

少量生産で済ませることは、ベンチャー企業にとって現実的ではありません。原価を安くし、利益創出をしていかなければ事業の継続もままなりません。

 

 
「メイカーズ2.0」の出現

ところが、ここにきて量産化を可能にする3Dプリンターが現れました。
2016年、ヒューレットパッカード社がインクジェット3Dプリント技術を応用した3Dプリンター、「HP Jet Fusion 3D 4200 Printer」「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」を発表しました。

 

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出典:HP 3D プリンティングソリューション

 

彼らの3Dプリント技術は、パウダー状のプラスチックに定着剤を吹き付けて造形し、硬化樹脂に紫外線を当てて固めながら積み上げる「溶解積層法(FDM)」という方式です。単純な歯車ならば、わずか3分で1000個も生産することもできるようです。

既にBMW、ナイキ、シーメンスらがこの3Dプリンターを導入しており、この3Dプリンターの実用性の高さが伺えます。 

まさに「メイカーズ2.0」と言えるでしょう。

 

ものづくりベンチャーがこれで大量生産をするには、部品を「オーブンで焼くクッキー」のように並べて造形することが必要です。特に、多く生産するほど部品サイズは小さくせざるを得ないでしょう。

場合によっては、手のこぶしより小さい部品を1日に数千個も作っていくことが必要になるかもしれません。

  


イカーズ2.0により出現する新しいビジネス

イカーズ2.0は、ものづくりベンチャーに量産を可能をさせるでしょう。しかし、課題は他にも存在します。それは「資金」と「部品保管」です。

 

資金は、3Dプリンターの「高額な本体と部品製造の材料費」が重くのしかかってきます。これらを支払えるベンチャー企業など、そう多くはいません。ベンチャー企業の代わりに造形製造する会社が必要です。

例えば、白銅株式会社は3Dプリンターによる造形サービスを行っています。

高額な資金を払えない企業に代わって、彼らが3Dプリンターを大量に保有し、「造形工場」となって生産を行うというものです。
このような3Dプリンター工場会社が急速に増加しつつあります。

 

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出典:白銅株式会社ホームページ

 

また、大量に製造した場合、部品を保管する場所が必要となります。しかし、少ない社員で、必要数だけ部品を運用するベンチャー企業が、製造業のような保管倉庫を保有するのは適切とは言えません。

倉庫マッチングサービス「SOUCO」は、この問題を解消する上で役立つものとなるはずです。SOUCOでは、50坪から1ヶ月単位で借りることが可能です。ベンチャー企業にとっては、無理なく物流拠点を確保できる有効な手段となるでしょう。

 

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出典: 大手が手をつけなかった小規模・短期間の倉庫契約を、マッチングシステムで合理化!

 

このように、工場と倉庫を外注するビジネスの出現が、ものづくりベンチャーとって有効なサービスとなり、成長の機会を作り上げていくはずです。

 

日本のものづくり復活には、ものづくりベンチャーのみならず、あらゆるプレーヤーの有機的で協力的な活動が不可欠です。是非ともメイカーズ2.0で日本のものづくりを巻き返してほしいものです。

誰でも成功は掴める 「起業の真の目的を見極めよ!」

 

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失敗学のすすめ

福沢諭吉は「学問のすすめ」において、「実学」を身につけるべきとしています。19世紀後半の時代では知識を得て身を立てることが主流でした。しかし、21世紀では知識を役立てることが必要となりました。

この「役立つ」ことを実現するには、世の中で役立ってないことを解決することが近道です。つまり、困っている人の問題を探し、解決することです。特に現在では、新しい事業によって社会問題の解決をすることが主流となりつつあります。

しかし一方で、私たちは新しい問題を発見し、解決する手段を思い付いたとき「手段の実現」にばかり意識を取られてしまいがちです。特に問題解決の経験が少ないときは、最初のアイデア以外に手段が存在しないかのように執着することが多くあります。しかも、経験が少ないうちは、先が見えない不安が現れ、パフォーマンスを発揮できずに進むことを諦めてしまいます。私たちはこの現象を「失敗」と呼んでいます。

 

ところが、最初に思いついた「手段」は的外れであることがほとんどです。実際、事業開発者が困っている人に聞いてみると、アイデアが間違っていることに気づくことが多くあるようです。 You TubeFacebookなども顧客から学び、事業転換を果たした企業の一つのようです。

彼らは失敗を実学として学び、反省を通して成長しました。言わば、「失敗学」として事業に生かした企業と言えるでしょう。

 

 

真の目的は何か

しかし、起業を進めている中で、自分のアイデアに行き詰った時、どのように考えればよいのでしょうか?

それは2つあります。「バイアスを外す」ことと「上位の目的を考える」ことです。

 

① バイアスを外す
私たちは、他人の思い込みを発見するのは名人級です。しかし、自分の事となると全く気づきません。どうしても、自分の考えたアイデアには感情移入をしてバイアスをかけてしまいます。

これには、自分のアイデアを「意見」として捉え、調査によって事実を明らかにすることが必要です。もちろん、問題に詳しい専門家に聞くのも重要ですが、顧客に確かめた方が確実と言えます。

 

例えば、新しいロボット掃除機を考えた時、発案者は「このロボット掃除機をどのように利用されるか?」と考えがちです。ところが顧客に聞いてみると、「そもそもロボット掃除機は必要ない」と一蹴されてしまいます。

実は、ロボット掃除機が利用される前提ではなく、「どのようにロボット掃除機を普及させるか」という問いをすることが正しかったのです。こういう間違いは多く存在します。

 

② 本当の目的を考える
イデアはそれだけで存在するのではなく、下位の目的と上位の目的があります。

例えば有名な言葉として「顧客にはドリルでなく、穴を売れ!」というものがあります。顧客からすると「穴」が必要であり、ドリルはその道具でしかありません。

ここで言う「穴」は上位の目的であり、「ドリル」は下位の目的です。ということは、「穴」を販売するビジネスがあってもおかしくありませんよね。

同じように自分の進めているアイデアがどうしてもうまくいかないとき、そのアイデアにこだわり続けるのではなく、1段上からの視点で見直すのです。すると、新しい方向で検討することが可能になってきます。

 

これらのアプローチによって、「起業の真の目的」が少しずつ鮮明になってきます。

従って、失敗などでアイデアに行き詰った時、「問いのあり方」を変えつつ行動していくことで、成功を掴むことができるようになるのです。