自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

起業家精神は誰でも身につけられる

起業家精神は、一部の天才のみが身につけるものと思われています。しかし、実は誰でも身につけることが可能です。

どういうことなのか、私の実体験の事例より考えてみましょう。

 

【闘病人生と起業家精神
生き別れた母と崩壊した私の心身

「お前達が大きくなったら会わせてあげるから、約束する。」
母が統合失調症になって強制入院された後、父は離婚届を出し、私達兄弟に告げました。
私が9歳のころでした。

それからまもなく、家族内で母は「隠された存在」となりました。母について話すことすら禁句になりました。


しかし、私は「約束」をずっと信じました。
ところが、何時まで経っても何もおこりません。どうにもならない事実のために私は希望を失っていきました。

しかも、いつの間にか私の精神を守るべく、「母から見捨てられた」たことに解釈するようになっていきました。事実を捻じ曲げるようになっていったのです。

 

しかし、これによって大きなリスクを背負うことになりました。深層での不満感です。
常にイライラし、「誰もこの苦しみを分かってくれない」という不満を持つようになっていきました。

 

その上、心理的に無理が生じたのでしょうか、次第に私は重度のアトピーに侵されるようになっていきました。

 


死を意識した病   アトピーと喘息

重症のアトピーは中々回復せず、長期間経過しても良くなるどころか病気が再発する、厄介なものでした。その上、重度の喘息も加わるようにもなりました。


はからずとも、生き別れた母と22年かけて再会できた翌々年のことでした。

 

入退院を繰り返す中、「自分だけがなぜこんな目に」悔しさと運命への恨みも募っていくようになりました。

喘息は外に出て歩こうにも、ちょっと歩いただけで息切れをする。しかも、呼吸困難で横になることも出来ず、突然呼吸が止まるかもしれないという「死」の恐怖を意識するようになっていきました。


入院患者の突然死と起業家精神の発見

その上、アトピーで入院していたときに事件が起こりました。私の同室の患者が突然死したのです。肺水腫による不全でした。
たった4時間前に元気だったお爺さんが、看護師が目を離したわずかな間に死亡していたのです。私をはじめ、同室の患者も異変に気付いていませんでした。

 

再び死の恐怖がやってきました。

「人はあっけなく死ぬ。しかも、人の命は限りなく、短い」

こう考えた時、私は気づきました。

 

「短い人生ならば、悔いのない生き方をしよう」ということ、そして長年イメージしていた「起業家のイノベーション支援のコミュニティ」の実現をしようということです。

今では、この死生観が私の原動力となっています。

 

従って、起業家精神は死生観と隣り合わせということです。言い換えると自分の人生が有限であることに気づき、残された時間を使ってでも取り組むことに集中することです。

この意思があることで、例え辛いことがあっても乗り越えられる原動力になるからです。

 

もちろん、このことは大病になった人に限ったことではありません。日々の生活を見直し、1日1日を大切にしようという意識があれば誰でもできることです。

 

TVを消しましょう。そして、大切な人と共に生きる時間を大切にするには、どうすればいいのか考えてみましょう。それだけで起業家精神に近づく大きな一歩を歩むことが出来ます。