自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

人より抜きん出たいなら想いに従え

歴史の大転換はもう始まっている

19世紀の日本では紡績業の生産性が大幅に向上しました。明治初期の糸の生産性が末期には2倍。大正には4倍になりました。ところが今やゼロ成長です。

 

明治初期は、生産性向上と共に欧米列強への対策が必要な時代でした。日本は集権化を行い、欧米へ対抗しました。この流れは20世紀の高度経済成長期まで続きました。日本はアメリカに「追いつけ追い越せ」と掛け声をして急成長を果たしています。


しかし、GDP第二位となった時点で、現実が変わりました。
日本は「欧米へのチャレンジャー」から、「経済王者の保守」という立場で自ら変革の道を作り出すことが必要となりました。

 

ところが、制度インフラが行き届いた既に日本は変革が困難になっていました。このため、あらゆるものが老朽化し、年を追うごとに機能低下を起こしつつあります。
年金制度、医療制度が社会制度が時代に合わなくなりました。既に機能不全とは行かなくとも、日本人の年齢構成に合わなくなっています。
その上、製造業の生産性が頭打ちになりました。日本は主要産業をITに転換できず、ベンチャーの育成も実現もできず、バブル期から30年間成長していません。

今や日本の国際的なプレゼンスが低下し、日本人の生活水準も年を追って低下するようになりました。

 

一方で、SNSクラウドファウンディング、You Tubeなどスマートフォンを通じて個々人が独立して活動する機会が増加しました。一部の有能な個人は、組織に勝る生産性を持つようになってもいます。

 

このような時代において、個人が国家、大企業に依存し続けることは将来的に大きなリスクを追うことになります。このため今後、私たちは起業やキャリアチェンジなど、新しい活動を5年置きに進めていくことが当たり前となるでしょう。

 


自らの人生の主人たれ!

新しい活動を行うことが当たり前になるということは、社会が「成功する者」と「失敗する者」に分かれるということでもあります。言い換えると、トマ・ピケティによる「富める者への搾取による平等の実現」は起こらないと言えるでしょう。

私たちは税金で社会をコントロールするのではなく、個々人が人生観に従った生き方を選ぶ社会とする必要があります。

 

このことは、私たちにとって結果いかんに関わらず、自分で責任を取ることが優先される社会になるということでもあります。

そして、一人ひとりが失敗への恐れや行動への負担を乗り越え、自らの想いに従って行動していくことが必要となります。