サラリーマン転身術「起業家精神 3つの原則」
サラリーマンから起業を志す人は、「何から進めればよいのかわからない」と言います。実際、筆者もそうでした。これに対し、巷では起業を持てはやし、起業を焚き付けようとします。
しかし、筆者はこの動きに「待った!」と述べます。
まずは起業家精神とは一体なにか、起業の目的をどう定めるべきかをそれそれが意識すべきと思います。
今日は、起業家精神を身に着ける「3つの原則」について述べたいと思います。
起業はファッションではない
起業を志すの50分の1の人以外は、アイデアを考えるが行動をしません。このような人たちは、大抵起業の勉強会に行ったり、コミュニティに参加したりと勉強熱心です。
ところが、彼らのほとんどは起業で「お金儲けしたい」「有名になりたい」などと自分本位な動機を持ちがちです。
これに対し、株式会社ウェイビー 伊藤氏は、「自分本位に考えてる人は成功できない」と述べます。とりわけ、本質的動機に「起業した自分がかっこいい」とファッションのように起業を捉えている人は、社会に価値を提供する意識が低いと指摘しています。
とは言え、起業当初は誰でも「そんな感じ」です。あまり堅苦しく考えてると前に進むことができません。
筆者は、まずは自分らしくあるために一歩行動を踏み出し、そして進む中でしっかりと目的を見つけていくことが大事だと考えます。
起業のための「3つの原則」
では起業の動機はどのように定めていけば良いのでしょうか?実際、起業家は「死生観」を重視しているようです。
パナソニック株式会社を創業した松下幸之助は、20歳の時に結核になっています。この頃に感じた死への意識が彼を起業に向かわせました。
引用:パナソニック株式会社
また、ウェイビー 伊藤氏は、23歳のときに出来た大腸の腫瘍による、死の覚悟が起業のきっかけとなったと述べています。
勿論、多くの人にとってこの「死生観」を持つと言う事はそう多くあることではありません。しかし、起業の目的を定めるに置いては、人が必ず経験する「生と死」について、目をそらさずに深く思いを馳せることが不可欠です。
死生観は、ソフィアバンク代表 田坂氏が次の3つを本気で見つめるとわかってくると述べています。
①人は、必ず死ぬ
②人生は、一度しかない
③人は、いつ死ぬか分からない
かなり厳しい考え方ですが、これらの誰も否定できない真実を直視することで、自ずと起業の目的は定まってきます。
リーダーシップと大義
起業の目的を具体化していくには、自らの人生において当事者意識を持っていくことが不可欠です。
ヴィクトール・E・フランクルが「生きることがわたしたちからなにを期待しているのかが問題なのだ」と述べるように、今やっていることがどこかで実を結ぶと信じていくことが起業には必要です。
言い換えると、これはリーダーシップの基本となる考え方です。そして、このような意識に立つことで、「世の中を変え、自分なりに役に立つことをしたい」という立場に立つこともできるのです。
しかし、もし起業において「今すぐやりたい」と言う思いがあるならば、それを大切にするべきです。
成功や失敗を左右するのはお金でも社会的認知ではなく、自分の納得感によるからです。勇気を出して行動をしてみましょう。