「自由」という重圧
起業や新規事業を志した方ならわかると思いますが、「自由」つまり好きなようにやるというのは、ことのほか大変なわけです。
自由というというのは、なんでも出来ると同時に「何も出来ない」からです。
サラリーマンとして、上司から言われていたまま仕事をしていたときは、「上司や会社からのしがらみから離れること」が幸せな人生を送れる「自由」であると思うものですが、いざ自分で責任を持って活動する立場になると自由の重圧が重くのしかかるようになります。
自由になって全く新しいことにチャレンジ出来ても、これまで自分に親しくしてくれていた周りの人が急に自分のやっていることを「胡散臭い」「役に立たない」と言いはじめます。
はじめは意欲に燃えていたのが、次第に自信がなくなり、いつのまにか「自由」が嫌になり、また奴隷生活に戻っていくようになるのです。
これには、「上手くいっている先輩」を研究するとか、「全ての行動は上手くいくための実験的行為である」と割り切ることが大切です。こうすれば、例え新しいことにチャレンジして失敗しても、周囲からネガティヴに捉えられても、「こういう結果になるんだ」という新たな発見につながります。
むしろネガティヴな経験がより好奇心を喚起し、行動力を強化する源泉にもすることができます。
自由という立場は、このようなあり方で向き合った方が良い結果を招くのだと思います。