自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

革新的な価値を生み出すのに天才はいらない!

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私たちは、ややもすると他者と自分を比較して「無能だ」と悲観しがちです。しかし、21世紀においては、一部の天才ではなく、多数の凡人らの協創が決定的に重要です。

一体、どういうことでしょうか?

それでは、今日は協創のあり方について見ていきましょう。



社会構造が変わった

今、社会で新しい構造が現れ始めています。地域や立場を超えて誰もが繋がる「関心によるコミュニティ」です。

 

2009年より、ソーシャルネットワークが世界に爆発的に増えました。これによって、「関心によるコミュニティ」が社会的に重要な位置を持つようになりました。

しかし、このような社会は、20世紀までには見られませんでした。かつては、国家や企業がコミュニティにおいて重要な位置を占めていたためです。

 

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引用:ソーシャルネットワークサービス・Workplaceがユーザー拡大のため、無料版の試験導入が決定したけど…… | instagram(インスタグラム),facebook運用/運営代行サービスサイト

 

テンニースによると、コミュニティは血縁、地縁の共同体からなる「ゲイマンシャフト」から、企業や国家による「ゲゼルシャフト」になっていくとしています。しかし、今やこれらのコミュニティは崩壊とまではいかなくとも、機能が低下しています。

 

このため、現在の社会は家族、地域、企業、国家に加え、ソーシャルネットワークが加わった、新たな多元化社会となりました。



当たり前になりつつある「協創」

この新たな多元社会は、かつての社会のあり方とは異なります。20世紀までは、生産者が顧客に一方的に価値を提供するだけでした。 

このときは、社会の主流は「物理学の法則」でした。原子爆弾やレーザーの発見、相対性理論など、アインシュタインら一部の天才による新たな発見が私たちの世界を発展させました。

 

しかし、21世紀においては状況が異なります。インターネットによる双方向のコミニケーションがこれを変えました。今や物理学の法則から生物学的価値観へ社会の重心が変化しました。

 

このことは、新しい価値の実現は、一部の天才から、多くの凡人たちに引き渡されたことを言いします。もはや、多くの人の「協創」なくして新しい価値は実現することは不可能になっています。

しかも、これはあらゆる組織にとって避けれれないこととなっています。企業、大学、NPO、政府機関ですら、もはや避けて通ることはできません。


例えば、企業では無印良品の「くらしの良品研究所」が良い例です。彼らは消費者と一緒に商品開発を行い、それに関わった人からの共感の声がソーシャルネットワークに拡散する。それを通して、他の消費者がそれを見て訪問する。

という循環が生まれています。

 

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引用:くらしの良品研究所 | 100の良いこと | 株式会社 良品計画

 

また大学では、事業開発に取り組む学生を支援する教員によって生まれたベンチャーが、さらに新しい学生の意欲をさせるという活動も現れはじめています。



協創には「循環の仕組み」が重要

「協創」の実現には、提供者による顧客の巻き込みと、顧客の提供者への積極的な関わりが不可欠です。そして、この双方の取り組みによって、さらなる顧客の参加を促すという、「循環の仕組み」を作り出さなければなりません。

 

循環の仕組みは、以下の取り組みを行う必要があります。

①顧客が一緒にやる仲間と活動する場を作り、提供者がサポートする

②小さな体験で「出来る」実感を得るイベントを作る

③「もし…だったら」という問いが出しやすい場を実現する

④応援のフィードバックを得られる環境作りを推進する

 

このような取り組みによって、ポジティブな関係が顧客によって広がる形にすることが必要です。

私たちは、この新しい時代において、他者と協力して、既存を超える価値を生み出すことを積極的に進めていかなければなりません。