自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

起業家精神は誰でも身につけられる

起業家精神は、一部の天才のみが身につけるものと思われています。しかし、実は誰でも身につけることが可能です。

どういうことなのか、私の実体験の事例より考えてみましょう。

 

【闘病人生と起業家精神
生き別れた母と崩壊した私の心身

「お前達が大きくなったら会わせてあげるから、約束する。」
母が統合失調症になって強制入院された後、父は離婚届を出し、私達兄弟に告げました。
私が9歳のころでした。

それからまもなく、家族内で母は「隠された存在」となりました。母について話すことすら禁句になりました。


しかし、私は「約束」をずっと信じました。
ところが、何時まで経っても何もおこりません。どうにもならない事実のために私は希望を失っていきました。

しかも、いつの間にか私の精神を守るべく、「母から見捨てられた」たことに解釈するようになっていきました。事実を捻じ曲げるようになっていったのです。

 

しかし、これによって大きなリスクを背負うことになりました。深層での不満感です。
常にイライラし、「誰もこの苦しみを分かってくれない」という不満を持つようになっていきました。

 

その上、心理的に無理が生じたのでしょうか、次第に私は重度のアトピーに侵されるようになっていきました。

 


死を意識した病   アトピーと喘息

重症のアトピーは中々回復せず、長期間経過しても良くなるどころか病気が再発する、厄介なものでした。その上、重度の喘息も加わるようにもなりました。


はからずとも、生き別れた母と22年かけて再会できた翌々年のことでした。

 

入退院を繰り返す中、「自分だけがなぜこんな目に」悔しさと運命への恨みも募っていくようになりました。

喘息は外に出て歩こうにも、ちょっと歩いただけで息切れをする。しかも、呼吸困難で横になることも出来ず、突然呼吸が止まるかもしれないという「死」の恐怖を意識するようになっていきました。


入院患者の突然死と起業家精神の発見

その上、アトピーで入院していたときに事件が起こりました。私の同室の患者が突然死したのです。肺水腫による不全でした。
たった4時間前に元気だったお爺さんが、看護師が目を離したわずかな間に死亡していたのです。私をはじめ、同室の患者も異変に気付いていませんでした。

 

再び死の恐怖がやってきました。

「人はあっけなく死ぬ。しかも、人の命は限りなく、短い」

こう考えた時、私は気づきました。

 

「短い人生ならば、悔いのない生き方をしよう」ということ、そして長年イメージしていた「起業家のイノベーション支援のコミュニティ」の実現をしようということです。

今では、この死生観が私の原動力となっています。

 

従って、起業家精神は死生観と隣り合わせということです。言い換えると自分の人生が有限であることに気づき、残された時間を使ってでも取り組むことに集中することです。

この意思があることで、例え辛いことがあっても乗り越えられる原動力になるからです。

 

もちろん、このことは大病になった人に限ったことではありません。日々の生活を見直し、1日1日を大切にしようという意識があれば誰でもできることです。

 

TVを消しましょう。そして、大切な人と共に生きる時間を大切にするには、どうすればいいのか考えてみましょう。それだけで起業家精神に近づく大きな一歩を歩むことが出来ます。

人より抜きん出たいなら想いに従え

歴史の大転換はもう始まっている

19世紀の日本では紡績業の生産性が大幅に向上しました。明治初期の糸の生産性が末期には2倍。大正には4倍になりました。ところが今やゼロ成長です。

 

明治初期は、生産性向上と共に欧米列強への対策が必要な時代でした。日本は集権化を行い、欧米へ対抗しました。この流れは20世紀の高度経済成長期まで続きました。日本はアメリカに「追いつけ追い越せ」と掛け声をして急成長を果たしています。


しかし、GDP第二位となった時点で、現実が変わりました。
日本は「欧米へのチャレンジャー」から、「経済王者の保守」という立場で自ら変革の道を作り出すことが必要となりました。

 

ところが、制度インフラが行き届いた既に日本は変革が困難になっていました。このため、あらゆるものが老朽化し、年を追うごとに機能低下を起こしつつあります。
年金制度、医療制度が社会制度が時代に合わなくなりました。既に機能不全とは行かなくとも、日本人の年齢構成に合わなくなっています。
その上、製造業の生産性が頭打ちになりました。日本は主要産業をITに転換できず、ベンチャーの育成も実現もできず、バブル期から30年間成長していません。

今や日本の国際的なプレゼンスが低下し、日本人の生活水準も年を追って低下するようになりました。

 

一方で、SNSクラウドファウンディング、You Tubeなどスマートフォンを通じて個々人が独立して活動する機会が増加しました。一部の有能な個人は、組織に勝る生産性を持つようになってもいます。

 

このような時代において、個人が国家、大企業に依存し続けることは将来的に大きなリスクを追うことになります。このため今後、私たちは起業やキャリアチェンジなど、新しい活動を5年置きに進めていくことが当たり前となるでしょう。

 


自らの人生の主人たれ!

新しい活動を行うことが当たり前になるということは、社会が「成功する者」と「失敗する者」に分かれるということでもあります。言い換えると、トマ・ピケティによる「富める者への搾取による平等の実現」は起こらないと言えるでしょう。

私たちは税金で社会をコントロールするのではなく、個々人が人生観に従った生き方を選ぶ社会とする必要があります。

 

このことは、私たちにとって結果いかんに関わらず、自分で責任を取ることが優先される社会になるということでもあります。

そして、一人ひとりが失敗への恐れや行動への負担を乗り越え、自らの想いに従って行動していくことが必要となります。

【イベントレポート】ものづくりの祭典「FESTA」でクリエイター達の想いを聞いてきました

日本最大級のものづくりの祭典FESTA。

今回、友人がここに展示するということもあり、応援も兼ねて参加しました。そして出会ったクリエイターに「ものづくりにどのような想いを持っているか」という、新しい価値を生み出す上での秘訣を聞きに行きました。

 

FESTAについて

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FESTA、つまりFESTA 2018 By Mashup Awardは、400名以上のクリエイターが参加し、優れたものづくりを競い合う開発コンテストです。クリエイターらはチームを結成し、アイデアや完成度、デザインなど様々な視点より評価されます。

 

クリエイターらは、360°を観客に囲まれたライブハウスのようなステージで発表しました。とても華やかですね。

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また、ステージ外には様々なクリエイターがブース展示していました。クリエイターは大学、高専、大手企業、起業家など様々な人が参加しており、それぞれが苦心して作り上げた作品を会場に訪れた人に説明をしていました。

 

ここでは、全てのクリエイターの作品を紹介するのは難しいため、私が特に優れていると感じたチームのみ紹介します。

 

1.ヴィストン賞

①BLOOD ピッと

血液検査を注射針で通さずにできるセンサです。基板に取り付けられたセンサに指をかざし、スマホアプリの項目を選ぶだけで血糖値や血中酸素濃度、心拍数などが測れるスグレモノです。糖尿病の方の検査の負担を減らすために考えたものだそうです。注射針を何度も刺すと炎症になってしまいますから、これはとても良いですね。

しかも、これを製作したのは高専チームです。他の強豪をおさえてヴィストン賞を取ったというものですから、驚きです。

彼らにこれを製作した経緯を聞くと、以前、血液検査はアプリ開発のイベントで優勝したため、今年はハード開発にチャレンジしたとのことです。成功がさらに成功を呼んだ良い例ですね。

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②Hoiku Cam

こちらは園児を観察し、保育園の教育プログラムの開発を支援するカメラアプリです。なんとカメラは自作で、「既存のデジカメだと音声が撮れない」からとのことです。この作品は、園児の行動の一部始終を観察し、その行動が何を示しており、教育者はどう接すべきかを理解する上で役立つようです。

保育園の声を吸い上げてそれを形にするとは、クリエイターは現場への問題意識が強かったのでしょうね。

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 2.一般展示

さて、ここからは一般展示の中で私が社会課題解決に役立つと感じた作品を紹介します。これらは全てが事業性があるとは言えませんが、従来の概念を覆す素晴らしい発想と言えます。

 

①わんちゃんカメラマン

この作品は、「犬視点で写真撮影をする」というコンセプトで考案されたものです。普段、飼い主の視点で見ている世界と異なり、犬視点でみると足元の様子がよくわかります。飼い主同士のコミュニケーション促進に良さそうです。

クリエイターの方に尋ねると、元々他のコンテストで優勝し、「ドックカフェ」を開店したオーナーと組み、カフェの顧客に聞きながらアイデア出しをしたそうです。こちらもBLOOD ピッとと同じく、「成功を通じて出来た作品」と言えるでしょう。

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②Res-CUE

これは、インターネットの全国災害情報を機械で知らせるものです。真ん中の下側にあるポットが点滅することで、災害を知らせるようになっています。スマホでの災害通報では全体の3%しか対応しないという問題から、この作品の考案にいたったとのことです。

ただ、「災害」だけだと年に数回あるか、なので用途は限られそうです。私はスマートラジオやアロマポットと合わせた方が普及されるように思います。

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③OTETECH(オテテック)

こちらは子供の指にQRコードをつけ、買い物をする際にスマホにかざすと、両親のスマホに「買いますか?」と購入判断を促すものです。子供が「はじめてのおつかい」をさせるのに役立つようです。

またこれだけでなく、子供がいる現在地を表示する機能もあるようです。子供の防犯を守るうえで役立つようです。少し煩雑のため、普及は難しそうですが、斬新な発想と言えそうです。

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④busters

これは、カラス被害にあっている地域で役に立つかもしれません。カラスにレーザー照射して追い出すもののためです。実際、東京の練馬区ではカラス被害にあっており、追い出しのために色々苦労されているようですから、ニーズとしては高いといえそうですね。後は行政が本気で導入する気があるか、という問題がありますが‥

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まとめ

以上、6作品を紹介しましたが、特に優れている作品の共通点としては、「顧客から聞く」「成功を生かす」ということが言えそうです。彼らははじめから上手くいくと思っていたわけではなく、やってみる中で「あれ?何かいけそうだぞ!」という思い込みを通じてやってきたからです。

言い換えると、最初から上手くいく人はいません。しかも、これらの作品でさえまだ途上ですから、これからまだまだ試行錯誤を通じていく必要があります。

 

読者の皆さんも、はじめから失敗を恐れることなく、試行錯誤しながらチャレンジしていってみてください。

 

チャレンジしたいなら「未来への希望」を持て!

チャレンジができない時代の終わり

16~20世紀初頭までは、チャレンジの出来る人は一部の限られた人だけでした。16世紀の暗黒時代は、宗教のもとにガリレオ・ガリレイの地動説を抹殺しました。17~18世紀の啓蒙時代では、思想のもとで粛清がなされ、続く19~20世紀は国家権力が言論を弾圧してきました。このような中で自ら言論を発信できたのは、一部の人しかできませんでした。

しかし、21世紀では私たちは自由にチャレンジできるようになっています。インターネットが権力者の影響力を超えて言葉、映像、知識までもが自由に行き来させるようになったからです。もはや、国家の違いを超えて誰もがその恩恵を受けるようになりました。

 

価値の氾濫とNo.1の消滅

ところが、このような自由を謳歌できる時代にも関わらず、新しい問題が起こっています。それは、「価値の氾濫」です。歴史上類を見ないほどの情報が世界を飛び交うようになり、今や全ての人が競合相手となりました。このため、国家、企業、個人までもが影響力を維持していくのは困難になりました。もはや、20世紀までに存在していた「No.1という立場」、つまりGDPトップ国、アイドルNo.1、時価総額No.1などが暫定的な意味でしかなくなりました。

 このことは、自らの価値を上げるのはどんどん難しくなっていることを意味します。時間とお金をかけてようやく影響力を高めても、新しい価値が次から次への現れ、これまでの地位をあっという間に奪われる。こういうことが珍しくなくなりました。

私たちは、例外なく常にチャレンジし変化することが必然となりました。さもなくば、将来的なリスクを高めることになります。

 

クレイジーと呼ばれても既成概念を打破せよ

こういった中で私たちが自らの価値を上げていくにはどうしたらよいのでしょうか。ヒントとして起業家 イーロン・マスクをあげることができます。彼は電気自動車の開発のみならず、宇宙ロケット、ハイパーループなど、これまでの交通の概念を根底から崩す事業を開発しています。

普通の人から見れば彼は明らかに「クレイジー」です。なぜなら、これらはアニメ「ドラえもん」の世界でしか実現できておらず、リアルの世界では経済性など全くないと思われているためです。

しかし、これは私たちの固定概念であるとも言えます。私たちは普段、You Tuberや有名ブロガー、大企業が優れてると決めつけがちです。ところが、これらは「過去に実現した価値」を私たちが見ているに過ぎず、「未来を構築する価値」ではありません。

 

先ほどのガリレオ・ガリレイは16世紀に火あぶりにされましたが、当時は斬新な発想でした。彼の発見した地動説は今でも私たちの役に立っています。

このような人は常に未来への希望を持って活動しているのです。

 

同時に私たちが価値を作り、自らチャレンジしていくには「未来への希望」を持つことが大切あることも言えるでしょう。

悩みを解決する「メタ認知トレーニング」

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悩みの悪循環

「人前で緊張してうまく話せない」「いけない、相手の話してること聞いてなかった」ということにいつも悩まされることってありませんか?

そんな人は、自分の状態をわからないまま悩み、同じ失敗を繰り返しがちです。

 

私たちは「自分のことは自分がよくわかっている」と思いがちです。ところが、無意識から来る問題は、自分でもわからないことが多く、時に深い悩みにまで発展します。

しかし、ここで解決策を考えてしまうと、枝葉末節の問題に囚われ、次から次へとかえって問題が連鎖的に起きて悪循環を招きます。

 

例えば、先の問題では、「緊張するクセがあるから、今度から無理してでも他人と関わろう」とか「上の空になるから気を付けよう」といったことです。一見、対策しているように思われますが、これではうまくいきません。なぜでしょうか?

 

もしかすると、緊張の原因は「嫌われたらどうしよう」という恐れのためだったのかもしれません。これでは、無理して他人と関わると心理的に「疲れ」が出てしまいます。また、上の空の原因は「別の悩みを抱えていた」のかもしれません。それがもし、深刻なことならば、そちらを優先すべきでしょう。

 

メタ認知」による客観的な気づき

無意識から来る悩みは、見えない問題だけにやっかいなものでもあります。このため、悩みに気づくには、自分を他人の目線で観察する。といった活動が必要になってきます。

 

悩みを客観的に気づくには、「メタ認知」というアプローチを用いるのも手です。メタ認知は、悩みの問題が起きているときの自分を客観的に観察し、本質的な問題を浮かび上がらせる方法です。ノート、自撮り、音声記録を行いながら、「そのとき自分はどういう行動をしているか」観察する方法です。

 

メタ認知は、悩みの客観化のみならず「悩みの外部化」も可能にします。あたかも、事件の犯人を特定している刑事コロンボのように、「他人の目で」自分の問題を検証します。

普段、私たちは問題にあたったとき「枝葉末節な」ことばかり気にしがちです。しかし、悩みの原因はこのような視点では見つかりません。

 

なぜならば、悩みは大抵において「相矛盾することを両方成り立たせる」という問題を含んでいます。緊張の問題ならば、他人の「恐れの解消」と「繋がりたい」という反対方向の要素が含まれています。互いに排斥する問題を心理的に持っているのですから、辛くなるのは当たり前ですね。

メタ認知は、このような悩みを「外側から」見ることを可能にします。

 

メタ認知は筋肉と同じく「トレーニング」が大事

メタ認知は、巷で流行っている"ロジカルシンキング"とは全くことなる手法です。「問題の分解」ではなく、「問題の統合」を目指します。相矛盾する"A"と"B"の問題の上位にある「抽象的な問題C」に気づき、AとBの問題の統合を図るものです。

 

しかし、それをできるようになるには毎日のトレーニングが必要になってきます。毎日観察と思考を繰り返して、問題の勘所に気づくことで、はじめて身に付く力でもあります。まずはテレビを消し、自分自身に意識を向けることからはじめましょう。

 

メタ認知は経営にも利用できる

メンタルのみならず、メタ認知は経営にも応用できます。企業が赤字を出し、リストラ必須という危機的な状況のとき、経営者が守るべきは「人」か「利益」かという、トレードオフを孕んだ究極の判断が必要になります。

経営者は従業員をクビにして利益を出すのは、「ある意味」簡単です。しかし、そのようなことをすれば従業員が路頭に迷ってしまいます。このような相矛盾した問題を同時に満たそうとするためにより一層悩みが深まることになります。

 

私たちは、普段「悩み」というものを曖昧に扱ってしまいがちです。悩みが軽いうちであれば、そのような方法でも平気です。しかし、深刻になれば扱いに困り、メンタルまでも病んでしまいます。

メタ認知で悩みのメカニズムを知り、適切な対処を心がけるようにしたいものです。

ネガティブな自分を変える方法

いつもクヨクヨと悩んでしまう。以前失敗したことにいつまでも後悔し、気が落ち込んでしまう。こんなネガティブ自分は嫌だ…

と思ったことはないでしょうか?

もし、毎日のように気が落ち込んでしまうような方は、考え方を改める工夫をしてみた方が良いかもしれません。ネガティブな自分を「意思が弱い」と自己批判し、無理をしすぎてしまうと、メンタルを病んでしまうことがあるためです。

 

私たちは、日々の暮らしをしていると、一昨日にやったことなんてほとんど忘れてしまいます。しかし、実は一日の中には「良かったこと」と「悪かったこと」が、わずかなことであっても必ず存在しています。

 

ところが、ネガティブな思考に支配されている人は「悪かったこと」ばかり執着するクセを持っています。

このような時、自分を変える方法として次のことを行うことをおススメします。

 

1.「良かったとき」と「悪かったとき」の行動を記録する

私たちは、大抵においてネガティブなことに意識しがちです。それは、「危険回避」という本能的衝動が備わっているためであるからと言えます。しかし、ここでは意識的にポジティブなことにも意識してみましょう。

①「ホッとする」「安心できた」「楽になった」などのポジティブになったときの状況や感情を記録する

②ネガティブになったときの状況や感情を記録する

③毎日記録し、一週間毎にそれを眺めてみる

 

2.自分の思考のクセを知る

自分のネガティブな習慣を改めるのは非常に困難なことです。しかし、無暗に自分を責めても改善するどころか悪化してしまいます。まずは無理に直さずに、次のことに気をつけて自分の課題を客観的に捉えてみましょう。

①記録した自分の状態から、「感情のクセ」を知る

②感情のクセではなく、「問題となる行動」を把握する

③なぜ問題となる行動をとってしまうのか、を分析する

 

3.信頼できる仲間と共に振り返ってみる

ネガティブな習慣にとって問題なのは、思考ではなく無意識にとる行動の方です。しかし、たとえ自分が問題行動をとる「メカニズム」に気づいても、変わることは簡単ではありません。そこで、信頼できる仲間とシェアし、振り返ってみることが大事です。

また、仲間との振り返りは自分への気づき以外にもう一つ効果があります。それは、「仲間からの励み」です。

ネガティブな習慣を改めるには、毎日の継続が大事ですが、孤独に進めても「良い方向へ進んでいるのか」、方向が分からなくなってきます。

このため、仲間からの励みが自分を後押しし、改善に役だってくるのです。

 

ここで大事なことは、「信頼できる仲間」をどう見つけるかですが、残念ながら家族も親友も当てにならないでしょう。同じ悩みを共有する仲間のグループに参加するか、心理カウンセリングに相談した方がよいでしょう。

 

ネガティブになる問題は誰にでも起きます。常日頃から、メンタルを安定に保つ方法を使用し、健康的で安心できる人間関係をつくっていきたいものですね。

 

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今回紹介した、自己分析の方法は「だれでもできるポスオイット分析法」がおススメです。気になった方はお気軽にご相談ください。

起業の鍵は「兆候」を発見すること

「失敗を早く、沢山経験せよ」の落とし穴

よく起業を成功するには「失敗を早く、沢山経験せよ」と言われます。これは起業は「実現するかわからない、手探りなもの」だからと言われます。

 

しかし、このような言葉に違和感を覚えた方も少なくないのではないでしょうか?

私たちは、失敗したとき「次は成功させる」という挽回意識が生まれます。ところが、失敗からうまく行きそうなことを学び、それを次に生かしても、どうしても上手くいかないことがよくあります。

 

なぜなら、失敗の挽回は大抵において「失敗の影響を小さくする」ことにしか効果をもたらさないからです。私たちは失敗したとき、無意識にリスクの少ない方法を取り、逃げの手を打ってしまうことが多くあります。この結果、狭い範囲で問題解決を行い、かえってうまくいかなくなってしまうのです。

ここに「失敗を早く、沢山経験せよ」の落とし穴があります。

 

失敗は「成長」を促し、成功は「自信」を深める

起業のように今まで経験したことがない、正解がないといった問題に当たるときは、「自信」の積み重ねが大きく影響します。まだ経験していなくとも、「この方法ならいけるはず」という当たり付けによる自信が、行動に大きく影響します。しかも、この自信は成功によって高められます。

一方で、失敗は成長を促します。物事がうまくいかないときに「自分はまだまだ」と思い知らされ、素直に反省しつつ頑張ったとき、はじめて成長につながることができます。

 

つまり、「失敗」と「成功」は心理的に異なる効果を持つのです。行動を促すならば「成功」。成長を促すならば「失敗」した方が良いともいえます。言い換えると、起業には「失敗」も「成功」も必要であるとも言えます。 

それでは、まだ起業でうまくいっていない方は、どのように「成功」したらよいのでしょうか?

  

成功の「兆候」を見つけよ

19世紀の発明家トーマス・エジソンは「成功」と「失敗」を使い分けた名手でした。彼の名言に「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」というものがあります。

 

彼は電球の発明にあたり、日本の竹が電球に優れていることを発見しました。しかし、ここに行きつくまで、無数の失敗を繰り返しました。フィラメントや友人の髭など、あらゆる材料で失敗しました。

しかしその後、成功の「兆候」を見つけたのです。

 

彼はたまたま机の上にあった「竹の扇子」を使ってみると、これまでより長く発光しました。ここで上手くいったために彼は日本の竹を使うことになりました。

つまり、この「竹の扇子」が成功の「兆候」です。

 

実は起業にも同じようなことが言えます。

「全てがわからないことだらけ」である起業では、エジソンのように実験を繰り返すことが大切です。それもAがだめだったらBというように、多様な視点に切り替えていくことです。

すると、偶然に成功の「兆候」にばったり出くわします。こうならばしめたものです。それを強化すべく全資源を投入しましょう。

 

私たちはややもすると、視野を狭くして成功への道を閉ざしがちになります。このようなときこそ、広い視野を持って活動することが大切になるでしょう。

 

幸せになる秘訣! 良い人間関係が人生を豊かにする

身近な関係の「質」が重要

 故スティーブンホーキング博士が「愛する人たちが住んでいなかったなら、宇宙もたいしたところじゃない」と述べたように、幸せな人生には良い関係が不可欠です。

ハーバード成人発達研究のディレクターRobert Waldinger教授によると、75年以上にわたる心と体の健康の追跡研究の結果、良い人間関係は次の3つの効果をもたらすと述べています。

 

1.長生きができる

724人の血液や脳スキャン分析によると、健康に影響するのはコレステロール値ではなく、家族など身近な人との良い関係が重要とのことです。

身近な良い関係は精神的、身体的苦痛すら和らげ、中年以降での健康の衰えにも影響を及ぼすようです。一方で、孤独は命取りであり、家族や友人と繋がることが大切です。

しかし、同意に生涯を共にする人の有無や友人の数が必ずしも必要であるわけではないともRobert Waldinger教授は述べています。愛情の薄い家庭は離婚より健康に悪いためです。身近な人との関係の「質」が重要です。

 

2.精神的に幸福になれる

80代になると、加齢による様々な苦痛が襲ってくるようになります。しかし、パートナーと共に幸せを感じていた人は、親密な関係がクッションとなって身体的苦痛を和らげる効果があったようです。特に50代で幸せな人間関係にいた人は80代でも最も健康であるという結果だったようです。

 

3.記憶力を保てる

何かあったときに頼れる人がいると感じている人は、老年でも記憶がハッキリしているそうです。もちろん、良い関係があっても波風が立たないとは限りません。

しかし、パートナーが頼れると互いに感じている場合、例え口論しあったときでもそれが後々まで影響することはなかったともRobert Waldinger教授は述べています。

 

身近なストレスケアと社会を大事にする

これらから言えることは、最も幸せな人は人間関係を大切にする人であると言えるでしょう。もし身近で良い人間関係を築けても、失業したり、倒産したり、家族を亡くしたりといったトラウマに支配されていれば、結果的に関係が悪化してしまいます。

しかも、それだけではなく、この研究結果は感情やストレスを処理する能力についても重視すべきであることに気づかせてくれます。もし、今まさに苦しみの渦中にいるという方は、優れたサポートグループやカウンセリングを受けることが大切です。

人とのつながりを逃さないためにも、自己成長に積極的に取り組むことが大切です。

 

さらに、私たちは身近な関係を大事にするために、その周辺を取り巻く社会の関係もまた大事にする必要があります。

社会との関係を大事にすることで身近な人の関係を安全に保てるようになるためです。

 

例えば、社会に役立つこととして

SNSフォロワーに役立つ情報を発信する。

自ら責任を持って他者を助ける活動をする。

社会に役に立つ価値を自ら提供する。

などです。

 

このように、人間関係を良くして、自分のみならず他人を幸せにすることが大切であると言えるでしょう。

 

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知らなかった?起業の進め方<最終回>

周囲の目線を気にするとうまくいかない

2008年、リーマンショックによってあらゆる産業が瞬く間に変化しました。
情報端末の主流がパソコンからスマートフォンへと変わり、今や全ての人が新たな活動することが必要となっています。
その中の一つが起業です。

起業は、多くの人がはじめ鼻息を荒くして挑戦します。ですが、ほとんどの人がうまくいかなくなります。
この原因は3つあります。

①「忙しい」と言い訳し、失敗を恐れてそもそも行動しない
②機会は与えられるものと信じ、力ある者に依存する
③社会の課題解決ではなく、周囲との意地の張り合いをする

①の行動しない人が最も多いです。「失敗したらバカにされるのでは?」とネガティブな考えが浮かんで行動しません。
それどころか、行動している人を評論家ぶって攻撃もします。残念ながらこういう人は何の価値も出せません。

②力ある者に依存する人のも多いです。
勇気を出して起業系コミュニティに参加したはいいが、参加メンバーにおさまって安心する方です。

③最後に意地の張り合いをする人
起業はつまるところ、社会の課題解決の実現です。
ところが、意地の張り合いをする人は課題解決を「自分がやりたいこと」に論点を置き換えてしまいます。
このような人は、本心として「周囲との意地の張り合い」を目指しており、起業とは的なずれな方向に進みます。

これらの人に共通して言えることは、周囲の目線ばかりを意識して「内面からの意識」を重視しないためです。
では、どうしたらよいのでしょうか?

 

"突破力"を身に着ける事が不可欠

ラグビーやサッカーをみると、1人で独走して点をとる選手いますよね。あんな感じになることが大事です。
具体的には次の3つのアプローチが重要になります。

①「攻め」「攻め」「攻め」
②ステップ思考
③Whyを重要視する
④あきらめない

 

スタート段階では、誰も起業家の事など知ったこっちゃありません。
皆さん、自分のことしか興味ないためです。このような人達に起業家を知ってもらうには、「攻め」しかありません。
「攻め」「攻め」「攻め」で自分を知ってもらうのです。

また、小さなステップで成功体験を踏む「ステップ思考」も大事です。
まず、何でもいいので小さなことから達成します。上手くいけば次のレベル、として徐々に難しい課題にチャレンジしていきます。
ところが、実際は「チャレンジしたはいいがうまくいかない」ということがほとんどです。
1年半ほどチャレンジして、うまく行きそうもないことがわかったら、他の方向を試してみることが大切です。

そして「Why」。これはチャレンジがうまくいかなかったときに重要になる視点です。
自分の内面に意識を傾け、「なぜこの活動をするべきか」「なぜそれを達成したいのか」に意識し、これまでと違った視点を積極的に「発見」するのです。
その上で「他者のニーズ」と「自分の強み」にフォーカスし、それを活かせる活動を決めていきます。

最後にあきらめないこと。
どんな成功者もはじめは苦労しています。どんなことでも乗り越えるという"根性論"が重要です。

 

「あきらめない、そうすれば壁を突破できる」

うまくいくことを信じて頑張っていきましょう。

10年生き残る企業とは?

1割しか生き残れない起業家

ここにショッキングなデータがあります。中小企業白書2006年度版によると起業してから10年生き残るのは、個人事業ベースで「たった11%」です。どうやら既に3年経過の時点で37%しか生き残っていないようです。

このデータは製造業のものではありますが、IT業が主流になった現在でも起業してから生き残っていくのは非常に難しいものと言えるでしょう。安定的な中小企業でこうですから、スタートアップは、なおさら困難であるとも言えます。

 

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ところが、帝国バンクのデータを見ると別の状況が浮かび上がってきます。なんと70%の企業が生き残っています。しかも20年経過しても半数の企業が生き残っているようです。中小企業白書とは全く異なりますね。

なぜ、こんなに違いがあるのでしょうか?

 

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一つには帝国データバンクに掲載される企業はある程度、資本規模が大きい企業に限られるためと思われます。先ほどの中小企業白書でも「全事業所ベース」で35%生き残っていますから、資本規模の大きさが企業の生き残りにも関係しているとも言えそうです。

 

しかし、いずれにせよ時間と共に倒産する可能性が高まるのは事実といえます。実は多くの企業が倒産する原因に「販売不振」があげられます。特に起業してから最も苦労するのは「集客」であり、いかに顧客を獲得できるかが最大のテーマになります。

というのも、起業する前にきちんと勉強をする人はほとんどいません。大多数が勢いで脱サラし、路頭に迷って困窮にいたるということが多いためです。

 

しかも、起業後うまくいかないのは当たり前であり、多くの人が事業転換を余儀なくされます。試しては改善、試しては改善を繰り返すことが大切です。ところが、起業のとき「勢い」だけでやる人はこの改善努力が続かないようです。失敗を繰り返すたびに自信を失っていくのが主な理由なのかもしれません。

 

失敗しても改善を続けるには?

失敗を繰り返しても、改善を続ける「意思」を持つにはどうしたらよいのでしょうか?

それには、既に成功した方から学ぶのも手でしょう。巷に「成功者から学ぶ」というセミナーが絶えないのもそういったことを学びたい人が一定数いるからとも言えます。

 

ただ、成功者はあくまで成功者。自分の状況とは全く異なります。このため、成功者の経験は参考程度にして、自分で工夫することが鍵であるとも言えます。

 

しかし、最も適切なアプローチは「ステップ思考」です。

起業を「清水の舞台から飛び降りるもの」とか「バンジージャンプ」と言うように捉えるのではなく、"小さな行動から"進めることを考えるのです。

例えば、起業の前にサラリーマンで副業をして経験する、とかブログでアクセス数を稼ぐとか、You Tubeに投稿するとか、プログラミングを教える講座を開くとか、リスクの少ない方法が色々とあります。

そうやって小さな成功体験をしてから、次のレベルに挑戦する、といったことを続けて行けばよいのです。

 

起業すると世の中の多くの人から「あんただれ?」というような扱いを受けます。時には「生きていく価値なんかないんだ」とも誤解してしまうほど打ちひしがれることもあります。そういうときこそ、小さな成功体験を大切にして行動していくことが大事です。