自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

「学歴格差」は気のせいだ! 自分を生かすべく行動せよ

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学歴と給与格差

厚労省発表 2017年賃金構造基本統計調査によると、大学卒と高校卒の給与は50~54歳において16万円以上の格差があるとされています。
このデータを見て「やっぱり学歴は重要だ」と思った方は多いのではないでしょうか。
実際、日本人の大学進学率は81.5%もあるのですから、無理もないことです。

 

今の日本は高度経済誌長期と違い、求人に学歴格差が少なくなったとはいえ、就職内定率は学歴によって違いがあります。高卒は大学卒と比べて内定率が低く、結果として給与の低い工事現場の職人や飲食店スタッフなどに流れがちです。

 

このため、生涯給与が厳しくなる。しかも、給与が少ないために子供を大学に入れてあげるだけのお金もない。という方が近年、急増し始めています。

 


大卒も安泰ではない

では、大卒はどうでしょう。大卒の就職先は大手企業や銀行など、安定的な所を好む傾向にあります。大手企業や銀行は、大卒の優秀な人を採用したがるため、この状況になっています。

ところが、大手企業にいるから将来安心!と考えていると手痛いシッペ返しを受けることになります。

 

近年はどの企業も振るわず、軒並みリストラをはじめているからです。
例えば、富士通。2020年度をめどに5000人規模の配置転換を進め、配置転換後の仕事が合わない場合、転職を薦めるという状況になっています。
これまで総務や経理しかしてこなかった人は、リストラ要員に早変わり、となってしまうわけです。

この点から見ると先ほどの高卒と状況はあまり変わらないとも言えます。
会社のネームバリューや自分の腕を過信すると、次第に立場を失うことになります。

 


「低学歴だから絶望的」ではない  うまく行っている所へ移るべし

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引用:https://www.lifehacker.jp/2015/05/150504google.html

 

世界トップ企業Googleによると、「仕事での成功と学歴は全く無関係」であるとしています。Googleは、数万人に渡る社員の面接と業務のデータを分析したところ、リーダーとして成功するには、「一貫性を持ち、チームメンバーをサポートすること」であるとしています。

つまり、優れた人物になるには、学歴でもIQも関係ありません。
他人からの承認に突き動かされず、「人の役に立つ」という信念を持つことが必要であると言えます。

 

ところが、多くの人は老人にもなっていないのに人生を諦めがちです。
もし、今の会社での将来性に不安を感じているという人は、すぐに転職などに行動を移すべきでしょう。

 

ソニー創業者 盛田昭夫が 「過去にしがみつき通すことは不可能である」と述べるように、学歴や会社というものに依存せずに行動していくことが重要です。

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引用:盛田昭夫 名言集・ 格言│~最大級~

 

従って、私たちそれぞれが、自分を顧みて機会を捉え、能力を生かす方法を作っていくことが大切であると言えるでしょう。

 

起業でやりたいことを見つけるフレームワーク

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起業の理想と現実

起業を希望している人がよく使う言葉があります。「いつか起業したい」です。
しかし、残念ながらこのような人に限って「いつか」が訪れることはありません。

なぜなら、このような人は起業を「格好よく」て「お金持ち」になれると信じているからです。だから、「その準備が整うまで待ちたい」と本気で思っているのです。


しかし、このような起業は「完全に的外れ」です。本当の気持ちとは言えません。

一体、起業家が「格好よく」て「お金持ち」なんて、どこからそんな情報を得たのでしょうか…

 

多くの人は、マスコミの「〇〇、2000億円資金調達!」とか、ビル・ゲイツのビリオネア生活などの情報からそう思っているようです。

では、ここであまり知られていない真実をお伝えしましょう。


起業家は、うまくいった人でも2.5年~3年は無給で生活しています。
この最も厳しい時期に、家賃を払えず電気を止められたり、毎日パン1食しのぎ、気が付いたら貯金が20万円しかなくなっていた。
なんて人が「ほとんど」です。たまにホームレスになった人も現れます。

 

その上、起業家の大多数が月1万円も稼げておらず、稼げている人でも年1000万円いけばよい方です。因みに起業家は、社会保障費への支払い額がサラリーマンの2倍になりますので、年1000万円は「カツカツ」の生活です。
つまりマスコミは、「事業が軌道に乗り始めた一部の起業家」を報道しているのです。

 

この現実を厳しいと思いましたか?
「いつか起業したい」と言いながら、都合の良い所だけ見ている人は起業をやめるべきです。しかしもし、それでも起業を目指したいならば、この考えは改めた方がいいでしょう。

こういう都合の良い態度は、生き方全てに現れてきます。
自分の人生なのですから、覚悟を持つことが大事です。

 


やりたいことを見つけるフレームワーク

「うん!知ってるよ。でも、やりたいことがわからないんだ」と起業家の現実を知りながら悩んでいる人もたまに見かけます。

なぜでしょうか、自分のことなのに自分のことがわからない?
いいえ、彼らは自分のビジネスがお客さんに受けいられるか、自信がないのです。

 

起業は、失敗が当たり前です。しかし、何度も挑戦を続けていけば、そのうち「ヒット」が出るようになります。
ところが、失敗したときに方向性を見失ってしまい、挑戦をやめてしまう。こんなことも起きることがあります。

 

しかし、このような人に限って、起業を「本当に自分がしたいこと」ではなく、「うまく行きそうなこと」で選びがちです。
自分が本当に楽しめるものでないと良い結果にならないのですから、本心に従ったものを選んだ方が良いでしょう。

 

では、どうやって本心からやりたいことを見つけるべきでしょうか。
ここでは「Must Can Will」のフレームワークをご紹介します。

 

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①Must

社会課題で解決すべきことや、ユーザーの利益になることです。役に立ちたい、と思えることを選んでみましょう。

 

②Can

知識、経験や立場を通じて「自分がやれること」です。例え経験が浅くても、やれることは必ずあるはずです。自分を信じてみましょう。

 

③Will

自分がしたいことです。実は、多くの人は「したいこと」について自分で気づいていますが、MustとCanとのバランスが取れずに自信がなくなっているのです。
自分の心に光を当てて、しっかり考えてみましょう。

 

Must Can Willのフレームワークでは、やりたいことのバランスがとれるものを選んだ方が良いでしょう。バランスがとれたものを選ぶことで、どんなときでも意欲を失わずに行動を続けることができるからです。

 


起業は人が全て。続けるが勝ち

起業は、知名度が全くない中であり、世の中の後方からのスタートです。不利な状況であり、立ち上げまでには時間がかかります。だから大変なのです。

世の中の人から認めてもらうには、自分がアクティブになり、誰かの目に留まるようになっていかなくてはなりません。皆があなたから買う理由を必要としているからです。

 

こういった中で弱者が対抗していくには、常に役立つ価値を届けていき続けなくてはなりません。Give & Takeではなく、「Give、Give、Give&Take」の精神で進めるのが望ましいでしょう。

 

「起業は人が全て」だからです。

【メンタルトレーニング】引きずらない自分にする3つのコツ

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対人関係の不安は深刻な問題になる

 

・自分をバカにされた
・言葉の暴力で身の危険を感じた

パワハラ、セクハラ、嫌がらせ…、対人関係の悩みは尽きませんよね。
自分を見下してくるような相手とは、それ以上の悪化を防ぐ必要があります。
距離を取る、法的手段をとる…などです。

 

しかし、もし相手からの影響がなくなったにも関わらず、いつまでも相手の言動を引きずり、辛いと感じるのならば、別の方法も試した方がいいかもしれません。
なぜなら、そのまま放っておくと、別の問題を引き起こすことになるからです。

もし、「私は誰からも好かれない」「私はダメな人間だ」と責めたり、「相手がひどいことをしたからだ」と自分で言い続けているならば要注意です。

自分の深層心理に極度の不安が残っているのです。きっと、不安を上手く処理することができず、常にイライラしているのだと思います。


しかも、周囲との関係を気にして、不安な感情を見ないことにすると、これが消えるどころか、次第に「劣等感」に変化してきます。この劣等感は、心身の悪化をもたらしたり、周囲との関係に深刻な悪化をもたらすこともあります。
なぜなら、思考をネガティブにさせ、無意識に他人を拒否させてしまうためです。

 


気づき、認め、変わる

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誰でも「自分のことは自分がよくわかっている」と思いがちです。
ところが、内面の深い感情の所で傷つけられた経験があると、劣等感を感じている自分にすら気づかないことも多いのです。

日々何となく違和感を感じつつも、何となく疲れたり、対人恐怖を感じるようになったり…

 

もしかすると、そこには相手の言動によって刺激され、傷つけられた、自分の「エゴ」のうごめきがあるのかもしれません。劣等感を感じている人は、これに気づき、自分で認めることでネガティブな心理を大きく改善させることが必要です。


とは言え、深層心理であるだけに非常にやっかいでもあります。自分以外、気づける人がいないだけにより困難を極めます。
それでは、自分をポジティブに変えるため、「エゴ」に気づき、どう認めていけばよいのか、3つのコツを説明します。

 

①自分が感じている「劣等感」を書く

深層心理にある劣等感を意識の世界に持っていくには、「言葉」の力が必要です。
静かな環境で自分が感じていることを書き、自分の心の深くにある「エゴ」が見えてくるまでひたすら書きこみます。
そして、他人より劣っており、自分を認めたくない「劣等感」にまで浮かび上がらせます。

 

②欠点の原因ではなく「メカニズム」を理解する

欠点はなぜ起こるのでしょうか。例えば、新入社員にも関わらず、ベテランに実力でかなうわけがありません。
アスリートでも、上位の選手と自分を比較することで「欠点」が浮かび上がっていきます。しかし、欠点とその原因を列挙しても、自分がその欠点を埋められるわけがありません。

 

従って、欠点の原因ではなく、「欠点のメカニズム」に着目をする必要があります。
これには、欠点を引き起こしている要因同志に着目し、それを認めることが必要です。
先ほどの新入社員で言うと、欠点のメカニズムを引き起こしているのは、「経験値」です。
つまり、「自分は経験値がまだまだ」だった。という視点で見る必要があります。

言い換えると、前者の「減点思考」を後者の「加点思考」として考え直すことが必要です。

 

③怖れず進めて「変わった自分」を体験する

従来からの考え方は、非常に慣れ親しんだものであるだけに、変わることに大きな抵抗を感じがちです。しかし、変わることへの抵抗を持ったままでは、悪習慣を生んでしまいます。

このため、「自分が本当にしたいこと」について発見することが必要になります。
自分が本当にしたいことなら、抵抗に抗い、新しい視点で自分を変える勇気を持つことが可能だからです。


しかし、ここまで来たのならば、自分が「本当にしたいこと」は既に気づいているはずです。今の内面に意識を向けて集中することで、すぐに理解することが可能になります。

 

 

メンタルに強くなる必要はない

これらのことは、実は誰にでも起こることです。言い換えると、「メンタルが強い人」など誰もいません。

自分に強くなんてならなくても大丈夫です。今ここで起きていることに集中し、やってみて失敗したなら「それでもいい」と意識すること。


これが、不安を引きずらない自分にする最大のコツと言えるでしょう。

どうすれば生き抜ける? 迷走する日本企業

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21世紀となり、社会が変わった今、個人だけでなく、組織も大変革が必要です。ところが、日本の企業は全く対応できていません。

このような中、私たちが生き残っていくにはどのようにしていけばいいのでしょうか?

 

今日は、バブル期から現在までの日本を取り上げ、新たなに生じてきた現実とその対策について述べてみたいと思います。

 

 

バブル社会の間違い

1988年当時、日本はバブルに沸き立っていました。
あらゆる所で土地開発が行われており、当時私が住んでいた北海道の片田舎でも同様でした。海辺の小さな観光地でしかないこの町に飛行場建設の投資話が持ち上がっていました。住民らは、飛行場建設によって観光客がさらに増加するであろうと期待を寄せていました。

  

しかし、海辺のキャンプ場以外、何も特色もなく体験の魅力が少ない田舎町に交通網を増やしても体験の魅力が増えるわけではありません。飛行場建設は日本中の関心を集めるどころか、将来、財政を圧迫していくあろうことは、小学生の子供でもわかることでした。

 

ところが、当時このようなことはあらゆる地域にとって当たり前の事でした。実態とかけ離れた上り調子の経済に誰もが感覚を失っていきました。

バラ色の明日に誰もが「栄光の日は現れたり」となっていたのです。
そして3年後、バブル崩壊は起きました。

 

 

「新しい現実」に迷走する企業

バブル崩壊は、欧米追従の時代の終焉をもたらすものでした。アメリカに触発され、日本流にアレンジされた価値は若者を通じて欧米に逆輸入される。
日本の企業は、ニーズの予測を行い、強大な生産力によって大量に生産する。国内消費者は、大量に出回っている「モノ」と「人」を使い、捨てる。
日本として最も得意としていた戦略でした。  

この社会構造は、1920年代のアメリカに端を発します。
アメリカでは第一次大戦の復員兵を吸収して大量生産が始まり、世界最強の国家へと変貌を遂げました。
日本は1960年代から1990年代の30年間にかけて、アメリカの成功モデルのマネで急成長を果たし、世界第二位の経済大国と成り上がりました。

しかし、今ではこの戦略は既に陳腐化し、時代に合わなくなっています。


インターネットによるコミュニティが出現し、あらゆる価値がこのコミュニティを通じて流通するようになりました。
この結果、ニーズの在り方が激変し、「アメリカ流」でも「ライフスタイル」でもなく、「共感」という曖昧なものになりました。
企業は、「生産」ではなく「つながり」をどのように構築するかが目下の課題となっています。

ところが、日本の企業はこの新しい社会に全く対応できておらず、迷走しています。
新しいニーズを捉えることが出来ず、従来の大量生産型モデルの延長として、顧客を消費者から法人に移行して生き延びている格好です。

実際、日本の大企業の時価総額は、トップ5社全て合わせてもグーグルにかなわない状況になっています。

このような状況では、遅かれ早かれ行き詰ることは確実でしょう。

 


隠れた真実が鍵だ

これまでの戦略が不可能となった今、大企業が今後生き抜くにはどうすべきでしょうか?


PayPal創業者ピーターティールは、「誰も気付いていない隠れた真実を探し出すこと」が鍵と述べています。それは、「クレイジー」と呼ばれながらも、自らの想いによって方向付けすることであり、行動しながら短期間で絶えず改良しながら活動することです。言い換えると、周囲の人の課題に焦点を当て、自ら学び続ける人が不可欠ということでもあります。

 

私たちは明日への機会を作り出すべく、自らをマネジメントして「隠れた真実」を探し出すべく活動をしていくことが必要です。

おもてなしの国ニッポン!

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引用:https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160331-OYT8T50040.html

 
爆買いする中国人

最近、街を歩いていると外国人が増えてきましたね。特に友人同士や家族連れの観光客だけでなく、コンビニのアルバイトも外国人だったりします。

これが3年前は、「爆買いする中国人」という観光客が多くいました。今は大分落ち着いてきたものの、1人あたり11万円と未だに大金を使って日本の商品を大量購入しています。

一体彼らは、どういう風にして日本の情報を知り、買い物をしているのでしょうか?

もしかすると、日本復活のタネが埋まっているのかもしれません。今日はここに迫ってみましょう。

 

ウェイボーの口コミ効果

中国最大のソーシャルメディア、ウェイボーによると、中国人はソーシャルメディアを通した口コミによって日本の商品を事前調査した上で買うものを決めています。
この口コミは2種類あるようです。


1.仕掛け型口コミ
ウェイボーから記事広告が投稿され、コメントや転送などを通して大量の口コミが発生します。この中国人観光客は、口コミを利用して旅行プランを検討し、各訪問地での買い物リストを作っているようです。ソーシャルメディアを通した一種の宣伝広告ですね。


2.自然発生型口コミ
①旅行中の口コミ
訪日した中国人はウェイボーでつぶやきを投稿します。それを見た他の中国人は今 後、日本への旅行計画するときの参考としているようです。


②旅行後の口コミ
帰国後に気に入った商品があった場合、越境ECなどを利用してリピート購入をしています。この際、影響力の高いソーシャルバイヤーのPRによってさらに口コミが増えるようです。

 

 

中国人の爆買いの原因

私はこの「日本での爆買い中国人」が増える背景は2つあると考えます。
中国共産党への不信
中国国内で出回る偽物商品を買うくらいならば、日本に行って買う方がよいと考える中国人は多くいるようです。中国人は偽物商品を作る業者を摘発できない共産党にいらだちを感じているのではないでしょうか。


②日本への安心感
品質の高い日本製品は粗悪な中国製品より確実な安心感を持てます。やや円高に振れたものの中国人にとっては、近くにあって手の届きやすい購買先として選ばれているようです。


③中国貿易力の増大化
近年中国経済の成長が鈍化したとはいえ、中国は強大な購買力を誇っています。一部の中国人は日本人よりはるかに裕福な暮らしをしている人もおり、日本のものを購入する余裕のある人が多いと言えます。

 

 

日本の「おもてなし力」で観光客を増やせ

1990年代、日本も貿易力が増大しました。このとき、日本人がアメリカへの購買力が増大した時期でもありました。今の中国人が爆買いするのはこれと似たような状況であると思われます。

しかし、1990年代の日本ならば「ジャパンアズナンバーワン」でよかったのですが、現在は中国人にとって「おもてなしの国ニッポン」です。

日本はこの機会を捉え、観光客増に力を入れていかなくてはなりませんね。

衰退する世界経済 どう対処すべきか

世界経済の低迷

世界経済の成長率は、最近あまり成長してない感覚がありますよね。
世界銀行によると、経済成長率は1963年より50年間右肩下がりであり、3%以上低下しています。このまま、あと50年もすれば、世界は今の日本同様ゼロ成長になります。

 

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引用:https://www.rieti.go.jp/users/nakajima-atsushi/serial/008.html 


実際、各国を見渡すと、先進国の成長率の低下は当然ながら、新興国はインド、ミャンマー、モンゴル、ウズベキスタン、アフリカ諸国など、経済のホワイトスペース国家と言うべき所しか成長していません。

 
つまり、ここ最近発展し始めた国を除き、各国経済は横ばいか右肩下がりになっているのです。とりわけ、2009年の世界同時不況後は、各国経済の成長が鈍化しています。

 


自由主義への失望と社会の混乱

ここでアメリカを見てみると、プアホワイトという白人貧困層が増加しています。彼らは、製造業の外国移転やリーマンショックで仕事を失った人たちです。アメリカはグーグルなどの世界最強のIT企業がある一方でこのような貧困層もいます。このような混乱が成長鈍化の一因となっているようです。
これらの層は社会への不満のはけ口として、ドナルド・トランプ氏を大統領に投票するということにもなっていきました。

 

一方でイギリス。EUに加盟したことにより移民が増え、テロなどの増加にもなっています。このための不満がEU離脱という国民投票の結果をもたらしたとも報道されています。

 

このような時代は、多くの失望をもたらし、ゼロ成長の日本で生きる私たちにも少なからず影響をもたらしています。これまで、経済成長という自由主義の希望の旗印のもとに諸外国同志協力しあっていた関係が、少しずつギクシャクしはじめてきました。

 


自ら新しい関係を作り出せ

ところが、企業ベースで見ると、大企業とベンチャーとの協働が現れてきています。その上、大企業はベンチャーのみならず、個人つまり知識労働者とのネットワークも現れてきています。
この結果、組織での仕事に加え、在宅での仕事や副業など多様な働き方が現れてきました。もはや、20世紀にあった「企業への帰属」による関係が崩壊しはじめました。

 

言い換えると、これからは組織にまかせず、自分達で切り拓いていくことが必要となります。

 

 

「人生をかけて実現する」信念を持つことが大切だ

これは、一人ひとりが人生をかけて自分の内にあるものを実現することが当たり前になるということでもあります。そのためには、自分の原点に立ち戻り、周囲の人と協力して活動することが必要となるとも言えるでしょう。

後発がトップ!? スターバックス強さの秘密

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引用 :https://www.is-assoc.co.jp/brandinglab/starbucks-3c

 

トップシェアのスターバックス

スターバックスに行くと、落ち着いた空間にオシャレな音楽が流れていて、仕事や勉強がとてもはかどりますよね。しかも、何時間も居られてゆったりできます。

ところでこのスターバックス、1995年に日本上陸をしてから瞬く間に全国に広まりましたね。今では日本に1,392店、世界では22,000店と驚異的な数になり、業界トップシェアを誇っています。

 

しかし、スターバックス創業1971年から日本上陸の1995年にかけては、既にカフェ業界には多数の競合がひしめき合っていました。そういう中で後発のスターバックスは、大手に食われずに急成長を果たしています。

通常、私たちは起業する上で「先行者利益」が決定的に重要と考えがちです。とにかく他社より先駆けてチャレンジすることが有利になる、という考え方です。ところが、スターバックスの現実はその「常識」を根底から覆すものです。

 

なぜ、スターバックスは後発でありながらここまで成長できたのでしょうか?今日はスターバックスの秘密について探ってみたいと思います。

 

 

イタリアのカフェに衝撃を受けた「生みの親」

スターバックスは、アルフレッド・ピートらが1971年に創業しました。彼が既にサンフランシスコ・ベイエリアで開業し、展開していたピッツ・コーヒー&ティーを先行モデルとして作られたものです。

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引用 :About Alfred Peet | Peet's Coffee

 

ところが、当時はコーヒー卸売業に過ぎませんでした。今のスターバックスになったのは、入社したハワード・シュルツがとった行動に起因します。

ハワード・シュルツは、1982年にスターバックスに入社しました。彼はマーケティングディレクターとして、市場調査のためにイタリア・ミラノのエスプレッソバーに出かけました。そこで雷に打たれたようなショックを受けました。

 

イタリアではコーヒーが生活の一部となっており、質の良いエスプレッソをゆっくり楽しめる空間がありました。バーではバリスタと会話している粋なカフェ文化があります。その居心地の良さと数の多さに驚愕します。

帰国後、オーナーらに「イタリアのカフェバーのようなコーヒーを楽しむ空間を作り、アメリカに広げたい」とを提案しますが、断られました。

 

入社からわずか3年後、シュルツは退職し、資金調達をへてイタリアでの理想を実現したカフェ、イル・ジョナーレ社を創業しました。店はシアトルの学生やキャリアウーマンの間ですぐに大人気となりました。シュルツは退社したスターバックスの店舗と商標を380万ドルで買収します。

その後、イル・ジョナーレ社をスターバックスに改称し、シュルツは店舗を拡大しはじめました。

 

ちょうど、1980年代のアメリカではイタリア流のファッションや食事が流行しつつありました。時流に乗ったスターバックスは、北米全土に広がり、今や世界77ヶ国にまで展開するまで成長を果たしました。

こうしてシュルツは今のスターバックスの「生みの親」となったのです。

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引用 :https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20180610-00086271/

 

 

「顧客の絞り込み」と「競合と差別化」したスターバックス

さて、このスターバックス。いくら当時のイタリアンの時流に乗ったとはいえ、競合も同じことをすれば潰しあいになってしまいます。実際、日本上陸した1995年当時は、飽食の時代であり、カフェ業界にはドトールコーヒーを筆頭に、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなどが乱立してました。

 

当時は、「早い」「うまい」「安い」といった高品質のメニューを低価格で提供する値下げ合戦が競合同士で繰り広げられていました。そうなると、素人目からではどこも同じようなものを提供しているようにしか感じられません。

 

一方で消費者を見ると、流行に敏感で稼いでいるキャリアウーマンが出現しはじめました。彼女らは既にバブル消費を経験しており、おいしい物や本物志向に目覚めてしまっていました。そのような人たちに「どこも同じようなもの」を提供しても受けいられるはずがありません。

 

そこでスターバックスは顧客を女性層をターゲットとし、「リーズナブルだけど、手が届く贅沢」としたものを提供することで競合と差別化しました。

つまり、「顧客の絞り込み」と「競合との差別化」によって厳しい業界環境の中でも成長することができたのです。

 

これには、「スターバックス体験」という、シュルツが目指したゆったりした店舗空間を女性客を中心に多くの人に受けいられたのが大きな要因とも言えるでしょう。

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引用 :スターバックスコーヒー ジャパン

 

 

強さを検証 スターバックス vs 競合企業

これまで紹介したスターバックスの強さは、既に巷で調査されていることをまとめたものです。しかし、本当にこの情報が正しいのか、検証したものはあまりありません。

そこで、スターバックスに3週間ほど通い詰め、競合他社と比較検証をしてみました。

 

スターバックス vsドトールコーヒー

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言わずと知れたドトールスターバックス同様、コーヒーなどを提供しています。ホットコーヒーなどのドリンク価格はスターバックスより100円ほど安く、味はほぼ同等です。

ところが、ドトールではレジ前に並んでいる人がよく見られるものの、店内には、ゆっくり本を読んだりしている人はいません。店内はオシャレな内装と音楽があり、落ち着いた空間となっているにも関わらずです。皆食べ終わったら、さっさと出て行ってしまいます。

 

一方で、スターバックスドトールと同様な内装であるものの、何時間も本を読んだり、PCで仕事をしている人がいます。男女比は、ほぼ同等といったところです。どうやら、既に市民に定着化したためか、際立って女性に人気というわけではないようです。 

どうやら、スターバックスドトールと違い、「飲食の場」ではなく客がだれでも安心して利用する場という地位を持っているようです。

 

スターバックス vs ケンタッキーフライドチキン

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ケンタッキーフライドチキンスターバックスより、ドリンク価格が200円ほど安く、味は薄めでした。しかも、ケンタッキーは店舗に入るなり、目の前にレジが現れます。席に座るには、まず商品を購入してからになります。

店員は「いらっしゃいませ」「店内でお召し上がりですか?」と言うなり、レジ前に置かれたメニューを持って客へ対応を行いはじめました。ところが、メニュー以外の質問をすると、店員はその質問に応えられませんでした。

 

それに対し、スターバックスは、店舗に入るとまず席が目の前に現れます。商品は席に座ってから買うことができます。また、店員は「こんにちは」という挨拶であり、客がメニューを選ぶ際は、店員が具体的な質問をして、客にあったメニューを提案するというやり方になっていました。

 

スターバックス vs マクドナルド

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最後にマクドナルドでは、スターバックスよりドリンク価格が300円ほど安く、味は薄めでした。マクドナルドはケンタッキーと同様、店舗に入ると目の前にレジが現れます。客は会計を済ませた後、客席に座らずにUターンをして帰りやすい店舗設計になっていました。

店員は客の曖昧な要望にも応えられる人がいたものの、客席にはじっくり本を読んでいる人はいませんでした。客層は10代前半の小学生や家族連れが多くいました。

 

しかし、スターバックスは会計を済ませた客がUターンして帰るような内装設計にしていません。むしろ、会計を済ませた客が店内で休める店舗設計にしています。しかも客層は、10代後半の高校生以上であり、大人のための店という感じです。

 

また、店員は裏メニューを提供することができます。これは、マクドナルドにはない決定的な特徴とも言えます。ドリンクのトッピングを変えたり、裏メニューを提供することができます。裏メニューには、店員がお気に入りのコーヒー豆で作ったコーヒーを提供することもできます。

 

 

強さの秘密は「人」にあり

結局のところ、後発のスターバックスがグローバル企業となり、カフェ業界でトップシェアを取った要因は、「味」「価格」「内装」のいずれでもないと言えそうです。いずれも競合とほとんど変わりありません。


はっきりと違うのは、「スターバックス体験」という顧客価値を、「自分の頭で考えて提供する店員」にあると言えます。言い換えると、今や「経営戦略」や「業務の仕組み」など、競争要因にはなりえないということです。

 

1980年代の高度経済成長期に作られた「考えるより作業スピードを」という機械型社員は価値を提供できなくなっています。物が出回り、あらゆるものがコモディティした現在、顧客価値は「自ら考える者」によって作られるということがこの例からはっきりと言えます。

 

私たちは、自分の頭で考え、価値を生み出していく人材になっていくことが今後、不可欠となるでしょう。

悩まない自分に変える思考法

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悩みは行動を止める

「このままやらなかったらどうなるんだろう?でも、自分は能力がないし…」

意欲満々に取り組んだにも関わらず、起業やブログなど新しいことをはじめると、このように悩むようになることは多いですね。しかし、このような状態でいると、思考がぐるぐる廻り、いつまでも前に進むことができません。

しかも、前に進まないままでいると、自分への苛立ちが募ってきます。そして、いつの間にか「行動しない自分が正しい」と当初とは違う、捻じ曲げた結論を出してしまいがちです。

 

実は、心理学ではこの行動を「逃避行動」と呼んでいます。従来の習慣に慣れていることが「思考のクセ」となり、新しい習慣に適応できなくなっているのです。

その上、逃避行動は辻褄合わせの言い訳も引き起こします。思考を進まない事実に辻褄合わせをする「後付けバイアス」を引き起こします。

この結果、いつの間にか行動が止まってしまうのです。それも自分が納得したように見せかけて、です。

 

 

自分を変える思考法

逃避をするのは、内面に「自分を認めたい」と思う一方で、「認められない事実がある」と感じているためです。

特に結果を強く要求されていたり、失敗によって評価の低下が起こる環境にいると、周囲から自分がコントロールされている感覚が大きくなり、この傾向は強くなります。

さらに、逃避を続けることは、健全な人間関係を作ることもできません。思考と人間関係の負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 

このため、逃避する自分を変えることが重要になってきます。これには、次のような3つの思考アプローチが有効です。

①ストレス環境から身を離す

②逃避行動をしている自分に気づく

③認められない事実を発見する

 

ストレス状態のままでいると、自分を客観的に見つめることが出来ません。このため、このため、落ち着いた所で自分をじっくりと見つめなおすことが大事なです。

また、逃避行動は過去の自分を振り返り、その時の他人との関わり方を思い出せば発見することが出来ます。ブログをやると言ってやらなかった、などです。

認められない事実は、ネガティブな行動をしたときの自分が「何を怖れて避けたのか」まで掘り下げることが必要です。

 

 

自分を信じて探求を楽しもう

行動できるのは自分自身のみです。他人は代わりになれません。自分の人生を自分で責任を取る気持ちを持ち、探求の過程を楽しみましょう。

 

自分の感覚を信じて行動をしていくことが成功への一歩になるのですから。

「マネーの虎」「ガチンコラーメン道」事業失敗の原因分析

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成功とは生き残ること

1999~2002年に「ガチンコラーメン道」「マネーの虎」というTV番組がありました。そこでは、志願者が厳しい指導者に真剣さながらに学んだり、投資家の社長にプレゼンして投資資金を得るという、起業を後押しする番組でした。

 

ところが、番組終了後の彼らの足跡を辿ると、失敗した者が続出しました。しかし、なぜか彼らの失敗をきちんと分析したものは見当たりません。

そこで今回は、彼らはどのようにして失敗していったのか、その経緯を学び、私たちが教訓とすべきことを見てみようと思います。 

 

 

マネーの虎の失敗 傲慢さが身を滅ぼした

10年ほど前に日本テレビで「マネーの虎」というテレビ番組が放映されました。当時はプレゼンターに「マネーの虎」のベンチャー企業社長らがエンジェル投資をする番組でした。しかし、この番組終了後、マネーの虎らの会社が相次いで倒産しています。

結局、倒産せずに残ったのは、男性経営者半数、女性経営者9割方です。

巷では、マネーの虎の失敗は「金への執着」が原因であると言われています。しかし、それは失敗の本質とは異なります。彼らの失敗は、以下のように経営学的な分析が必要です。

 

1.顧客離れで失敗

①郷土料理店のベンチャー企業

郷土料理店のベンチャー企業は当時としては斬新で、マスコミに大きく取り上げられました。しかし、既に外食ブームはピークから落ちてきており、客数が伸びなかったようです。結果的に店舗拡大が仇となり利益が出せず、破綻することとなりました。

また、社員を見くびり、手足のごとく使い、組織化への取組をしなかったことも一因のようです。

 

フードテーマパーク企業

テーマパークへ乗り出した人もいます。彼は長崎オランダ村を改修し、新たにフードテーマパークを設立しました。当初、原材料生産のネットワーク化により、品質の安定化を行う計画でした。しかし一方で、テーマパークのマーケティングは不十分であり、顧客調査が不十分な上、旧長崎オランダ村の特色を無視した告知を行った結果、開店から半年後、人気が落ちて客数が減少し、破綻となりました。

 

③ラーメン店

社長自身が芸人ということもあり、エンターテイメント性を持ったラーメン屋として成長しましたが、結局事業の定義が曖昧なままでした。芸能活動とラーメン屋の事業の曖昧さがフランチャイズ化の失敗を招き、商品のクォリティも低下させて顧客離れを招きました。

 

2.日和見的な事業リスクで失敗

①自動車輸入企業

社長の身一つで他国と交渉し、自動車輸入業を立ち上げましたが、傘下に入った親会社MGローバーが破綻し、連鎖破たんで倒産しました。しかし、MGローバーはその前から破綻の懸念について既にマスコミで騒がれており、注意しておけば防げるはずのものでした。

結局、身一つで立ち上げ、マネーの虎としてもてはやされた油断が、取引先の経営リスクを軽視した意思決定に繋がったと言えそうです。

 

②リサイクル企業

中古品を再生して販売する事業を行っていた人もいます。1990年代の創業当時は、社会でのリサイクル意識は小さかったためか、順調な売り上げでした。ところが、20年も経過すると社会も変化します。環境意識が浸透し、競合のリサイクルショップの激戦となり、顧客の奪い合いになりました。早い段階で事業転換を行えば、傷は浅くて済んだはずですが、当初の「リサイクル加工」というコンセプトを変えられず、破綻を招いてしまいました。

 

破綻したマネーの虎らは、ほとんどが番組終了後わずか数年に相次いでおかしくなっています。彼ら起業家は、「マネーの虎」としてマスコミから取り上げられるにつれ、次第に傲慢へとなり、有頂天になったことが直接の原因と言えそうです。

その結果、彼らは顧客の立場を無視し、提供者の論理を優先し、日和見的な事業判断を行いました。これが破綻につながったと言えそうです。

 

 

ガチンコラーメン道 信念のブレによる失敗

次にTBS番組のガチンコラーメン道を見てみましょう。この番組は、ラーメン店の独立を目指す者が「ラーメンの鬼 佐野」から選抜制で指南を受けるというものでした。生徒は1~3期性がおり、そのうち実際に起業したのはわずか6人でした。その後、番組終了後の彼らの経緯をたどると、何と企業生存率が2年で80%、6年で60%、10年で50%と減少の一途を辿っていました。

彼らの失敗原因は次のように考えられます。

 

①やるべきことよりやりたいことを優先

イタリアンのショッピングモールに出したにも関わらず、わずか2年で閉店となった人がいます。イタリアンを好む客層が多いにも関わらず中華を出し、うまくいかなくなると「ガチンコラーメン道」に変えてネームバリューに頼り、髪を染めて若者色を出すなど、信念のブレがあったために顧客離れが進んだようです。

 

②信念のブレでクオリティが低下

店の場所を転々とし、客層を変えて提供していたがやめてしまった人がいます。最も良い時期で4店舗にまで増やしましたが、接客や店内のマネジメントが不十分で競合に抜きんでることが出来ず、味のクオリティが年々下がっていたようです。

 

これらから言えることは、やりたいことを優先する者は、顧客ではなく自らの立場に焦点を置き、信念を他者に譲る。それゆえに事業を自己目的化させる過ちを犯してしまうということです。

 

 

経営者は芸能人ではない 「成すべきこと」をやれ!

マネーの虎とガチンコラーメン道の失敗者から私たちが学べることは、以下です。

1.成すべきことに集中する

顧客や市場が求めていることを愚直にやること

2.日和見的な戦略で判断しない

いかなる判断もリスクがつきまとう。その上で最悪のことが起きても傷が浅くすむように予め考えておくことが大切。

3.常に変化する

市場は常に変化する。例え今日の判断が正しくても、明日も同じで済むとは限らない。常に市場をチェックしておくことが大事。

4.社員を大事にする

マネーの虎に限らず、成功した経営者は傲慢になりがち。しかし、企業を成り立たせるのは社長1人だけでは無理。社員を大切にすることが不可欠。

5.ブランドマネジメントに意識する

経営者は芸能人ではない。社会に踊らされずに自身をマネジメントしていくことが必要。

 

マネーの虎」や「ガチンコラーメン道」は、社会を良くするために行われた番組でした。しかし、結果的に経営者を破綻に追い込んでしまったのは、番組側にも責任の一端があったとも言えるでしょう。 

 

そして最後に私たちは、マネーの虎やガチンコラーメン道の失敗者をバカにするのは、もうやめにすべきです。失敗者をバカにする社会であれば、チャレンジする人がいなくなってしまうからです。

ゼロ成長の日本から成長し、生活を良くしたいならば、チャレンジを奨励する社会にしていかなくてはなりません。

【成功者の条件】原体験が大事だ!掃除機のダイソン、執念の起業

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引用 Dyson 最新コードレスクリーナー&家事代行無料体験

 

掃除機のダイソン。吸引力がすごいですね。

透明の容器から吸い取ったゴミを眺めると、達成感すら感じます。このダイソン、今や人気ですが、商品化の実現には創業者の執念とも言える努力があったようです。
今回は、ダイソン創業者 ジェームズ・ダイソンの軌跡について取り上げてみたいと思います。


ダイソン、掃除機への「怒り」と「苛立ち」

1978年 ジェームズ・ダイソンは当時使用していた掃除機の性能が低下することに不満を持っていました。彼は掃除機の紙パックがゴミで目詰まりして吸引力の低下を起こしていることに気づいたのです。

「まだ一杯になってないのにパックの目詰まりで吸引力が下がるじゃないか」

彼は、既存の掃除機に対する怒りと苛立ちを持つようになりました。

そこで彼は考えました。
「紙パックの問題を解決して商品化すれば、みんな買いたがるのではないか?」
当時、誰もそのような疑問を持つ人はいませんでした。しかし、例え誰もそう思ってなくても彼は確信していました。


プレゼンの失敗、そして執念の開発

ジェームズ・ダイソンはプロダクトデザイン会社に勤めていました。そこで取締役達に彼が考えた掃除機のアイデアについてプレゼンをしました。ところが、取締役達から良い反応があるどころか敵意丸出しで反論をされたのです。
「君のアイデアはうまくいかない」
「もっといい掃除機があるというならフーバーかエレクトロラックス(老舗の大手掃除機メーカー)がとっくに作っていたんじゃないか?」

こう言われてはたまったものじゃありません。やむおえず、彼は会社を去ることにしました。
彼は自宅のガレージに引きこもり、試作品を製作してはひたすら実験を行い続けました。そして、15年もの時間をかけ、途中資金難になりながらも5,127台もの実験を行い、遂に開発を成功させました。


彼は、工業用粉体分離機の機能を応用し、サイクロン掃除機「ダイソン・デュアルサイクロン」の仕組みを発明することに成功しました。


苦労の生産からダイソン社設立へ

ダイソンは生産にあたり、まず英国中のメーカーとライセンス契約で交渉をすることにしました。しかし、どこも相手にしてくれず門前払い。そこでアメリカの大企業と交渉することにしました。
ところが、契約を結べたと思った大企業から「不具合がある」と難癖をつけられて契約解消となりました。その上、勝手にサイクロン掃除機を作られる始末。


訴訟費用などを抱え、資金難にあえぎながらもあきらめず、結局彼自身がデザインし、生産から販売まで行う企業を設立するダイソン社を設立することになったのです。


行動の源泉は「原体験」にある

ジェームズ・ダイソンは今でこそ成功者ですが、当時はまさに「踏んだり蹴ったり」。
しかも、15年もかけて5,127台もの実験を行うなんてクレイジーとしか言いようがありません。

普通の人なら、精神が崩壊してもおかしくないくらいです。一体何が彼をここまで行動させたのでしょうか?


実は後年、彼自身で掃除機に入れ込んだ原因について振り返った所、母親の影響があったと述べています。「小さな頃から母親に掃除をさせられていた」という原体験をきっかけとして、掃除機のイノベーションを起こしたのです。

勿論、彼自身ですら母親の影響があったなんて知りもしなかったでしょう。しかし、原体験から来る「強い想い」が、どんな苦労も厭わず彼に活動をさせていたのは間違いないでしょう。

「原体験」を大事にすることが、成功者になれる条件とも言えるでしょうね。


参考文献
逆風野郎!ダイソン成功物語

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