自分を変えたい!良い未来を作りたい!という人のための経営マインドの強化書

 

誰でもできる! ビジネスアイデアの見つけかた

「ビジネスアイデアって、どう考えれば良いんだろう…」

はじめてアイデアを考える起業家志望者の多くは、いつもこの問いに悩まされます。しかし、実はビジネスアイデアを考えるのは難しくありません。今回は、「誰でもできるビジネスアイデア」の発想法についてご紹介します。

 

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事業者と顧客の食い違いを見つけよ

起業家は、既存の産業の「間違った努力」による認識ギャップをいち早く見つけることで事業の機会とすることができます。

ピーター・F・ドラッカーによると「事業の成果は間違った努力を正すことで可能になる」としています。しかし、これは起業家にとって適切ではありません。事業アイデアを持っていない起業家は、顧客の特定はほとんどできません。

このため、起業家は既存事業者のサービスと顧客の要望の食い違いを見つけらざるを得ない立場にあるのです。

 

例えば、「新しくカフェ産業に参入したい、でもアイデアがない」という起業家は、まずはスターバックスの様な「既存のカフェ」を観察すると良いでしょう。

 

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スターバックスの店内を観察すると、資格の勉強、大学のレポート作成、パソコンで資料作成をする人などがいます。多くの人は、スターバックスを図書館の代わりにしています。その上、店内にはコーヒー豆も販売されており、時折コーヒー豆のみ求めて来る人もいます。自宅でおいしくコーヒーを作るためです。

 

実はこれらの人、つまり顧客にとっては「落ち着ける空間」が重要であり、飲み物は引き立て役でしかありません。顧客には日々の喧騒とした空間を離れて、落ち着いた場所で集中して作業することが大事だからです。

これに対し、店員と話をすると驚くべきことがわかってきます。彼らは「顧客が高品質の飲み物をほしがっている」と本気で思っているのです。

 

このようにみると、彼らが行う「間違った努力」を発見できます。多くの顧客にとってはメニューを詰めることが正しくても、一方でコーヒー豆の購入客からすると、必要なものはメニューではなく「コーヒーの情報」です。

 

「認識ギャップ」がビジネスアイデアのヒント

スターバックスの豆の販売コーナーには、コーヒー情報が置いていません。そのため、顧客は豆の選び方やおいしい作り方がわからず、困ってしまいます。購入客からすると、豆の選択知識だけでなく、自宅で友人と話をするときのネタとして、コーヒーの「ウンチク」も必要になるはずです。

 

ということは、「コーヒー豆の情報を手軽に手に入れ、学べるサービスがあるべき」と考えることができるはずです。新しいビジネスの発想としてはこのようなアプローチが有用となります。

 

このように、既存産業で成果が上がっていないことを「認識ギャップ」として捉えなおすことで、起業家のビジネスアイデアとすることができるのです。

 

 

「切実な課題」と「不完全な解決」の発見が鍵

しかし、認識ギャップは単に眺めても現れてくることはありません。

潜在顧客への積極的な観察から「切実な課題」を見分けることが必要です。なぜなら、顧客は何より彼ら自身の課題を解決することが重要であり、事業者の提供価値はその道具でしかないためです。

 

言い換えると今、潜在顧客が利用している「手段」が彼らの課題をどれだけ解決しているかが、新しいビジネスの参入余地を決めると言っても過言ではありません。

 

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それでは、どのようにして潜在顧客の切実な課題を見つければよいでしょうか。それには、次の様な「問い」によって、潜在顧客の利用している手段が「不完全な解決であるか」を見つけることが近道です。

 

① 課題が放置されているか。もしその場合、彼らの「今の手段」で課題の解決を図ろうとしているか

② 彼らの「今の手段」がどの程度課題を解決できているか

③ もし課題を応急処置的に解決していたならば、彼らは非常に不満やストレスを感じているか

 

私たちは、何らかの手段で問題が解決されない限り、不満やストレスを感じつつも無意識に「我慢」する傾向があります。とりわけ、課題が切実であるほど「今利用している手段を代替したい」と思う傾向が強くなります。

起業家はそこを攻め、問題解決としてより良い手段を潜在顧客に提供することで、新たな事業への参入の実現を可能にすることができます。しかし、もし仮に潜在顧客の課題が既に完全に解決されている場合、事業の参入余地は少なくなり、厳しい戦いを強いられることになるでしょう。

 

従って、顧客ニーズは「困っている相手の問題を解決してあげること」に意識すれば、おのずから現れてくるものです。

つまり、相手の問題解決のために「聞く」ことを行えば、新しい事業の成功確率を上げることが可能になるのです。

 

【参考資料】

スタートアップの定義と「顧客開発モデル」の4ステップ

https://enterprisezine.jp/bizgene/detail/4153

良い関係を築く技術「Yes,And法」

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 引用:Twitter「ヘイト行為や攻撃的な行為を減らすための新ルール」策定:どこまで効果があるのか(佐藤仁) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

消滅した境界と対立の激化

今日、私たちはインターネットを通じて世界中の人とつながり、多様な価値が生み出すことが可能になりました。

しかし一方で、インターネットは「人物」と「言語」を分断しました。これによって、私たちの中で「境界」がなくなり、深刻な対立をもたらすようにもなっています。

 

例えばTwitter。侮蔑や差別といった「ヘイトスピーチ」が直接、私たちの心理に悪影響を及ぼしうる問題も起きてきました。特に集団の人とそれ以外の人とのトラブルが大きくなり始めています。



古くて新しい問題

しかし、この問題は新しい問題ではありません。

15世紀、グーテンベルク活版印刷を実用化し、それによりコミュニケーションが発達して宗教改革が起こりました。この結果、ドイツでは宗派同士の争いが激化し、結果的に教会が力を失い、代わりに国家が力を支配権を持つようになりました。

 

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引用:ヨハネス・グーテンベルク - Wikipedia

 

今の私たちのインターネット上の問題は、かつてのドイツの宗教同士の争いと同様、異なる者同士の争いとなっています。

しかし一方で、かつての活版印刷と違い、インターネットは与える影響力の規模が比べ物にならないほどになっています。

 

個人が発言が国家の意思決定に影響与えるほど、絶大な影響力を持つようになっています。もはや、ヘイトスピーチを含むトラブルは個人はもとより、組織にさえその対策が求められています。



進む発言の規制

インターネットが現れた当初、企業や国家は、このことについて対策を講じてきました。しかし、SNSは「発言の自由」を理由に対策が遅れていました。Twitterは、2017年よりようやく対策を講じるようになっています。

今後、あらゆるインターネットの媒体において同様な状況になるでしょう。

 

そして、同時に15世紀の宗教改革後の世界と同様、これらインターネットの情報を制するものが、強い権力となっていくかもしれません。

 

そして同時に、私たちは対立によって関係が分断し、激化しないよう互いの言葉に気を払っていかなければなりません。



良い関係を築くには「Yes,And法」が適切だ

私たちは「自分の存在が軽んじられている」と感じると、強い苛立ちを感じるからです。

リアルの世界では、私たちは周囲の人と話すとき「こう言うと失礼かな」「この言い方だと相手が傷つくな」と想像しながら会話しています。

 

しかし、インターネットではバーチャルのコミュニケーションのため、相手の姿がイメージし辛く、言葉使いを疎かにしがちです。インターネットでも、リアルと同様に「相手の立場」に配慮した発言をしていくことが必要です。

 

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そのためには「Yes,And法」で述べることが最も効果的です。対立する相手との会話においては、主に3つの方法があります。

 

①But法

②Yes,But法

③Yes,And法

 

①は、相手の発言に対し、否定から入る方法です。

例えば、「これからの教育には学歴はいらない」と述べた言葉に対し、「いや、それは違う」と述べる方法です。

これでは、反論する相手の人格まで責めてしまうことにもなりかねません。

SNSでは、リアルで話すよりも言葉がきつく感じられるからです。

 

②は、相手の発言をまず肯定して受け止めた後、相手の意見を否定する方法です。

例えば、「これからの教育には学歴はいらない」という言葉には、「うん、そうだけど、でも就職には必要だよ」といったように述べる方法です。

最初に肯定しているので、一見、適切なように思えますが、SNSでは言葉がきつくなるので、やはり相手からは、「人格を非難された」と受け取れられかねません。

結局、関係が悪化してしまいます。

 

③は、相手の発言を受け止め、さらに自分の意見を付け加えると言う方法です。これは主にブレインストーミングで使用されている方法です。

例えば、「これからの教育には学歴はいらない」という言葉には、「うん、そうだね。それに、就職のときは学歴が必要となるね」というように述べる方法です。論理的には違和感がありますが、情緒的には受け入られた感じがあります。

これは、相手の当初の意見を肯定している形になりますので、SNSのような場合でも、相手からは「人格非難」をしていると捉えられる事はありません。



Yes,And法は、But法やYes,Butよりも高度なコミニケーション方法です。反論する相手を敵視せずに受け入れる、言わば「清濁併せ呑む」方法です。

私たちは、反論してくる相手にはBut法で議論しがちです。私たちは自分が可愛く、反論してくる相手を敵視しがちだからです。

このため、インターネットで会話をする時は、相手の立場に配慮したYes,And法を使うようにしましょう。そうすれば、ヘイトスピーチによってトラブルが悪化し、社会が分断するような事は起こらないはずです。

革新的な価値を生み出すのに天才はいらない!

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私たちは、ややもすると他者と自分を比較して「無能だ」と悲観しがちです。しかし、21世紀においては、一部の天才ではなく、多数の凡人らの協創が決定的に重要です。

一体、どういうことでしょうか?

それでは、今日は協創のあり方について見ていきましょう。



社会構造が変わった

今、社会で新しい構造が現れ始めています。地域や立場を超えて誰もが繋がる「関心によるコミュニティ」です。

 

2009年より、ソーシャルネットワークが世界に爆発的に増えました。これによって、「関心によるコミュニティ」が社会的に重要な位置を持つようになりました。

しかし、このような社会は、20世紀までには見られませんでした。かつては、国家や企業がコミュニティにおいて重要な位置を占めていたためです。

 

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引用:ソーシャルネットワークサービス・Workplaceがユーザー拡大のため、無料版の試験導入が決定したけど…… | instagram(インスタグラム),facebook運用/運営代行サービスサイト

 

テンニースによると、コミュニティは血縁、地縁の共同体からなる「ゲイマンシャフト」から、企業や国家による「ゲゼルシャフト」になっていくとしています。しかし、今やこれらのコミュニティは崩壊とまではいかなくとも、機能が低下しています。

 

このため、現在の社会は家族、地域、企業、国家に加え、ソーシャルネットワークが加わった、新たな多元化社会となりました。



当たり前になりつつある「協創」

この新たな多元社会は、かつての社会のあり方とは異なります。20世紀までは、生産者が顧客に一方的に価値を提供するだけでした。 

このときは、社会の主流は「物理学の法則」でした。原子爆弾やレーザーの発見、相対性理論など、アインシュタインら一部の天才による新たな発見が私たちの世界を発展させました。

 

しかし、21世紀においては状況が異なります。インターネットによる双方向のコミニケーションがこれを変えました。今や物理学の法則から生物学的価値観へ社会の重心が変化しました。

 

このことは、新しい価値の実現は、一部の天才から、多くの凡人たちに引き渡されたことを言いします。もはや、多くの人の「協創」なくして新しい価値は実現することは不可能になっています。

しかも、これはあらゆる組織にとって避けれれないこととなっています。企業、大学、NPO、政府機関ですら、もはや避けて通ることはできません。


例えば、企業では無印良品の「くらしの良品研究所」が良い例です。彼らは消費者と一緒に商品開発を行い、それに関わった人からの共感の声がソーシャルネットワークに拡散する。それを通して、他の消費者がそれを見て訪問する。

という循環が生まれています。

 

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引用:くらしの良品研究所 | 100の良いこと | 株式会社 良品計画

 

また大学では、事業開発に取り組む学生を支援する教員によって生まれたベンチャーが、さらに新しい学生の意欲をさせるという活動も現れはじめています。



協創には「循環の仕組み」が重要

「協創」の実現には、提供者による顧客の巻き込みと、顧客の提供者への積極的な関わりが不可欠です。そして、この双方の取り組みによって、さらなる顧客の参加を促すという、「循環の仕組み」を作り出さなければなりません。

 

循環の仕組みは、以下の取り組みを行う必要があります。

①顧客が一緒にやる仲間と活動する場を作り、提供者がサポートする

②小さな体験で「出来る」実感を得るイベントを作る

③「もし…だったら」という問いが出しやすい場を実現する

④応援のフィードバックを得られる環境作りを推進する

 

このような取り組みによって、ポジティブな関係が顧客によって広がる形にすることが必要です。

私たちは、この新しい時代において、他者と協力して、既存を超える価値を生み出すことを積極的に進めていかなければなりません。

起業家のための「3つの続ける技術」

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引用:https://www.excite.co.jp/news/article/Urenai_contents_column_428/

 

なぜ続けられないのか?

「起業のために活動しよう」と言って3日で終わる。飽きて「ブログ100記事書く」。面倒くさくなり、今度は「プロトタイプ製作」 に挑戦。と次から次へと挑戦してはすぐに諦める。こんな悩みを抱えていませんか?

しかし、継続できない自分を責めると、さらにできなくなってしまいます。「できない」という事実がさらに行動をきつくし、結局諦めることにさせてしまいます。

 

悩むだけならいい方です。それどころか、他人に責任を押し付けて開き直っている人すらいます。「会社の上司が…」「嫁が反対するし…」などです。

残念ながら、このような人はいつまで経っても成長せず、目標達成はできません。

 

 

継続できない理由

継続できないのはなぜでしょうか?

結論から言いますと、自己分析ができていない。ということです。つまり、自分の問題を正しく把握できていないのです。特に「メンタルが弱いから」という間違った考え方と「集中を乱す環境を取り除いていない」といった問題が考えられます。

 

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1つ目に継続できないのは、「メンタルが弱いから」と考える人がいます。このような人は、自己啓発セミナーなどに頼りがちです。

ところが、このようなやり方ではうまくいきません。なぜなら、このタイプの人は活動の動機を「他人からの承認」に持っているからです。つまり、「頑張っている自分を見てほしい」とか「やらないと相手に悪いし…」といった理由が動機になっています。

しかし、やってみると「意外と他人は自分のことなんて気にしていない」ということがわかってきます。そうすると、期待していた「他人からの承認」が満たされず、絶望感に陥ってしまいます。

 

他人からの要求ではなく、自らのチャレンジ精神に焦点をあてなければなりません。このためには、自分の内面に意識を集中させ、「本当は何をしたいのか?」と問うことが大事です。

 

2つ目の問題として、「集中を乱す環境を取り除いていない」ことが挙げられます。継続というのは、言い換えると「毎日毎日コツコツと活動を積み重ねる」ということです。つまり、毎日の取り組み方が重要になります。

ところが、私たちの身の回りにはSNSYou Tube、TVチャンネル、ゲームアプリ、旅行、友達との会食、職場の飲み会など、取り組む上で障害となる環境が沢山あります。

「気が付いたら、寝る間際になっていた。仕方がない明日やろう」をずるずる引き伸ばし、結局やらなくなる。といったことになってしまいます。

 

このため、「障害となるものを自分から離し、集中する環境を作る」ということを積極的にやる必要があります。それには、日々の身の回りを見渡し、集中を乱すものをチェックしていくことが大切です。

 

 

続けるための3つの技術

毎日続けるというのは、非常に難しいことです。例え自分の問題についてわかったとしても、簡単なことでさえ続けるには困難を伴います。このため、様々な工夫をしなければなりません。そこで、以下の技術で進めてみることをおススメします。

 

1.本当の自分に気づく技術

「本当の自分」は、言い換えると「やりたいこと」や「使命」などと言い表されます。ところが、これらは見つけるのが非常に難しいものです。しかし、同じく難しいものがあります。「運命の人」「理想のパートナー」など恋愛の相手です。

これが示すように、「本当の自分」すら、見つけたいと思っても簡単に見つけられるものではありません。そこで福厳寺住職 大愚氏は、以下の「技術」を持って取り組むことが必要と述べています。

 

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引用:大愚和尚のプロフィール | TAIGU.COM

 

①「自分に関係ない」と言わず、何にでも興味を持つ

②オープンになって何にでも関わる

 

①では、「自分に関係ない」とすると世の中で起きていることへのアンテナを持つことができません。このため、自分が新しく関わるべき機会を持てなくなってしまいます。

②のオープンになるということは、自分が興味関心を持った中で新しく関わった人と積極的に関わるということです。せっかく関係を持てたのに、「関係ない」とすると、自ら機会を閉ざすことになってしまいます。色々な人と関わる姿勢が大事です。

勿論、理性的によく考えた上で明らかにおかしいと思える人は、関わるのはやめておきましょう。

 

2.毎日取組みやすくする技術

続ける上で最も難しいのは「取組はじめること」です。この取り組みが遅いために結局ズルズルといってしまう、ということが多いのです。メンタリストDaiGo氏は、3日坊主の方が取り組みやすくするための技術を紹介しています。

 

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引用:メンタリスト DaiGo 公式ブログ Powered by LINE

 

①ゲートを沢山作る

②トリガーを決める

③取り組む場所を決める

 

①の「ゲートを作る」は、取組みたいことを毎日行っているイベントに繋げるということです。

例えば、私はランニングをしますが、毎日スターバックスで仕事する前に走ることにしています。

このように、毎日何か行うイベントに関連づけて行うと取組みがしやすくなります。しかも、ゲートを沢山つくれば、例え一個のイベントへの関連でダメだったとしても他でカバーができます。

②トリガーを決めるは、例えばブログをやる前に他の人のブログをチェックするというように、自分が取り組みたいことに無理なくやれるようにする「行動」を決めることです。

意外と人は自分が当初思ったように行動することができません。そんなときは、取組みはじめる上での「行動のクセ」を積極的に作り上げることが大事です。

③取組む場所を決める。というのは、自分が毎日落ち着いて集中できる場所を確保することです。自分の部屋なら、「ここは仕事する場所」「ここはゲームする場所」というように集中できる場所を作っておくことです。

  

3.あきらめない技術

最期にあきらめない技術です。「英語習得者」や「ダイエットしてる人」と違い、起業家にとって最も必要なのは、この「あきらめない技術」です。

なぜなら、起業家は「お金」というリスクを負う人だからです。「生活費がなくなったらどうしよう」「事業失敗して借金残ったらどうしよう」など、不安になることは沢山あります。

 

このような人は自分にこう問いかけることをおススメします。

「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか?」

これは、スティーブジョブスがスタンフォード大学で述べたスピーチの一文です。起業家は綺麗ごとでは済まされない立場です。自分が死ぬのだと思いだすことが、諦めに負けない最も優れた方法です。

 

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引用:https://gori.me/mac/mac-tips/59016

 

ここでもし、「No」が何日も続くようならば、生き方を見直した方がよいでしょう。

ただ、「死」を意識すると言っても中々イメージが湧きにくいものです。そこで、私が実際に体験した「死」についてご紹介します。

 

 

ある老人患者の突然死

私は以前、入院したことがあります。大病院の6人部屋でした。そこには、高齢の男性患者がいました。仮にAさんと呼びます。
Aさんは根っからの頑固で、病院からの薬を飲みませんでした。それどころか「飲まなくても大丈夫だ!」と言って看護師や医師を困らせる始末でした。

 

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この写真はイメージです。実際の人物や団体などとは関係ありません

 
ところがある日、彼はくしゃみや咳をするようになります。午後には「ゴホッ」「ゴボゴボ」と溺れているような咳をしていました。時折いびきのような音がありましたが、午後2時ごろになると寝静まったのか、静かになりました。


ところが、午後4時ごろになると急変します。看護師が声をかけにきました。

「Aさん?」「Aさん?」…返事がありません。
そして、看護師が彼のの心臓に耳を当てて言いました。「止まってる…」


すぐさま、彼の心臓マッサージをしました。しかし、ダメでした。Aさんは既に亡くなっていたのです。肺水腫による心不全でした。呆気ない最期でした。

Aさんの死は真近にいた他人の私にでさえ、大きなショックでした。そのときは、何もできず、無力な自分に嫌気を持ちました。

 

しかし、同時に私は「生かされている自分」の重要性に気づきました。そして、次第に命の限りやっていくことを決心するようになっていきました。

 

 

起業家の仕事は「世の中で自分なりに良い事を果たす」ことだ

世の中には、様々な起業家がいます。しかし、私はリンクトイン創業者 リードホフマンの考え方を好みます。彼は起業で目指すことが、「自分を証明することであってはならない」と述べています。

また彼は、起業家が「世界のなかで自分なりに良い事を果たす」というミッション持つことで、お金や名声に支配されずに済むとも述べています。

 

このような「世の中に貢献する」という生き方は、自分なりの生き方を追求することで、その価値を皆で分配することを可能にします。

20世紀型の大企業中心の世の中では、既に価値の分配に限界がきています。これからの未来は起業家の活躍にまかすしかありません。

そして同時にこの意思を持ってすれば、活動を続けることは苦にならないでしょう。

 

従って、起業を続けることは、これらのマインドセットによる「技術」をマスターすることで可能になるのです。

七転八起!? 起業家カーネルおじさん

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引用:https://shonan-city.com/shopguide/kfc

 

「失敗」と「成功」のカーネルおじさん

クリスマスが近くなってきました。こんな日はフライドチキンに限りますよね。

ところで、ケンタッキーフライドチキンでおなじみの「カーネルおじさん」こと、カーネルサンダース。彼は、高齢になってから起業した人と言われています。

 

ところが、彼はケンタッキーフライドチキンを創業するまでに成功と失敗を繰り返していることは意外と知られていません。

彼はまさに「起業家」そのものでした。彼は事業で大成功をおさめながら、ある時は失敗と挫折をする。こういったことを繰り返しながら、今日の成功に繋げています。

 

そこで今日は、サンダースの半生を振り返り、彼が苦難と乗り越えた行動から、私たちが教訓とすべきことを学んでみましょう。

 

 

フリーター サンダース

ケンタッキーを創業したカーネル・サンダース。実はこれは、彼の本名ではありません。本名は、ハーランド・デーヴィッド・サンダースと言います。

カーネル」という名は、日本語で「大佐」を意味します。アメリカ・ケンタッキー州知事から「人々への貢献」として、彼に名誉称号「カーネル」が授与されたことから、この呼び名となっているのです。このため、彼を「サンダース」と呼ぶことにします。

 

サンダースは、1890年に生まれました。ところが、わずか5歳で父親が亡くなり、母子家庭となりました。このため、7歳にして食事を作り、兄弟の面倒をみるという苦労を背負っています。しかし、それにも関わらず彼は、一つの仕事に留まるというのが苦手でした。なんと、40以上の職につきながらも転々としています。まさに、現代で言う「フリーター」でした。

 

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鉄道作業員として働いていたサンダース 

 

 

大成功!?…しかし助産師へ転身

サンダースは、18歳で商人の娘ジョセフィーンと結婚し、3人の子供に恵まれました。ところが、若きサンダースは様々な仕事を次々に変えて転々としていました。

ある日、彼らはケンタッキー州に移り住むことになりました。ところが、自動車でケンタッキー川のつり橋を渡ろうとしたとき、川に転落して大怪我をしてしまいます。


しかし、そのときに出会った紳士、「スタンダード石油」のマネージャーと出会い、彼の人生が変わりはじめます。このことを通じて、サンダースはスタンダード石油のサービス・ステーションの経営を手掛けるようになりました。

彼はガソリンの提供だけでなく、無料でフロントガラスの清掃や空気圧のチェックをしたりしました。この営業方法は当時、誰もやっていない方法でした。

このため店は、瞬く間に評判となり、他のステーションの3倍の売上を達成するようにもなりました。

 

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1930年に開いた小さなガソリンスタンド、「サンダース・サービスステーション」

 

ところが、1927年にケンタッキー州で干ばつが発生します。さらに1929の世界恐慌も相まって、彼の事業は失敗、破産することになりました。そこで彼はスタンダード石油のサービス・ステーションをやめることを決意します。

しかし、幸運なことが起きます。なんと「シェル石油」が彼にビジネスの申し入れをしてきたのです。ケンタッキー州コービンへ移るならば、無償でステーションを建てられるという破格な条件付きでした。

ただ、彼はお金がありません。そこで急場をしのぐために助産師となります。

 

 

フライドチキン誕生! …しかし倒産

サンダースは、助産師を辞めてコービンに移り住むと、サービスステーションの開業をはじめました。彼の再出発でした。彼はさらに、サービスステーションにレストランを併設し、「サンダース・カフェ」を立ち上げました。

彼の行ったビジネスは当時としては新しいものでした。その上彼が行った多くの広告がトラックドライバーを中心に評判になり、店は瞬く間に評判となりました。

 

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引用:『サンダースカフェ』,KY - 詳細表示 - Yukaの気まぐれ日記 - Yahoo!ブログ

 

そして、彼は創業2年目にレストランのメニュー開発に取り掛かりました。それも、かつて彼の母親が作っていた「チキン料理」のメニューでした。さらに、当時新しく発明された「圧力鍋」を用い、わずかの時間でできる、"あの"「フライドチキン」を作り上げることに成功しました。
実は今日、世の中に出回っているフライドチキンは、サンダースが考案したのではありません。彼の母親によるものなのです。

 

その後、彼はレストラン事業を順調に拡張しました。3号店まで立ち上げ、本にも紹介されるようにもなりました。そこで、彼はさらなる事業拡大に乗り出します。

彼は金融業者から資金調達をしてモーテル事業をはじめました。そこでは焼き立てのビスケットや脂身のカリッとしたステーキを出していたようです。

 

ところが、順風満帆な時期は長くは続きません。

第二次世界大戦がはじまったのです。客足が途絶えるようになり、ガソリンや石油、タイヤが配給制になり、休暇を取る人がいなくなりました。

さらに苦難が続きます。サンダースの店は、高速道路の出入口付近にありましたが、行政が高速道路を移転してしまいました。

このことで客足の流れが変わり、結局、彼はモーテルを閉鎖することになりました。しかも、高速道路が移転され、モーテルを売却しようにも地価が激減しています。

結局、モーテルを手放したとき、彼の手元には新しいビジネスをはじめるだけの資金は残っていませんでした。



再起!「ケンタッキーフライドチキン」の成功

既にサンダースは、66歳になっていました。

彼は毎月105ドルの年金を受け取る生活になっていました。しかし、彼の辞書には「諦める」ということはありませんでした。失敗しても「次はなにをしようか…」と考えていたのです。

 

そして、彼に新たな転機が訪れます。
1952年、ピート・ハーマンとフランチャイズ契約をしたのです。折しも、ケンタッキーフライドキチンとして誕生した瞬間でした。

サンダースがシカゴ大学の講座に参加していたとき、同じ講座でピートと知り合いになりました。そのとき、彼にフライドチキンの作り方を教えたのです。

それから5年後、ピートは350万ドルものビジネスにまで拡大していました。圧力鍋を1日8回転させなければならないほどフライドチキンを売り上げていたのです。

 

それからというもの、サンダースはかつての店舗型ビジネスから、フランチャイズ型ビジネスに転換するようになりました。

ところが、初めはサンダースがフランチャイズ契約を売り込みに行っても全く相手にされません。しかしそれでも彼は諦めませんでした。何と1009回も交渉し、断られても諦めずに売り込みを続けたのです。

 

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引用:カーネル・サンダース〜65歳でKFCを起業し、1009回断られても立ち上がり続けたその情熱〜 | 起業tv

 

この結果、少しずつ取扱い店舗ができました。そして1羽につき、5セントという画期的なフランチャイズビジネスにまで成長させました。

 


「諦めない」ことが成功への道だ

サンダースはこのような言葉を残しています。
「失敗とは、再始動したり、新しいことを試したりするために与えられたチャンスだ。私はそう信じている」
サンダースは、失敗をマイナスと考えませんでした。むしろ前向きに考え、高齢ながらもチャレンジを続けてきました。

 

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引用:日本KFCホールディングス

 

私たちは、ちょっとの失敗だけで諦めがちです。しかも、長い間チャレンジしてこなかった人は、「もう自分は人生の夕暮れ時に差し掛かっている」と考えている人も多くいます。

しかし、カーネル・サンダースは、最後まで諦めませんでした。

 

私たちは失敗しても諦めず、成功を信じていくことが必要です。

 

 

【参考資料】

https://japan.kfc.co.jp/tale/pdf/note.pdf

週末起業で立ち上げろ! サイドプロジェクトの道

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引用:http://u-note.me/note/47503240

 

サラリーマンとしての起業

私たちは「起業」というと、常人離れした天才がやるようなイメージを持ちがちです。しかし、実際は天才が起業しているケースは非常に少ないと言えます。

実際、Read your storyというアメリカのスタートアップの創業者、エリック・バーンは会社に勤めるサラリーマンであり、Facebookのプロダクトマネージャーでした。

今日は、Read your storyがどのようにして起業を実現するに至ったのか、探ってみましょう。

 


エリック・バーンのサイドプロジェクト

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引用:FacebookとGoogleを辞めた私たちが絵本のスタートアップで実践したこと - WPJ

 

Read your storyは、子供のための絵本を特注で制作するスタートアップです。エリック・バーンは、子供と関わる中で起業のアイデアを発想しています。

ある日、彼は子供たちと一緒に姉の家へ遊びに行きました。そのとき彼らの中で、絵本の読み聞かせがiPadより魅力的で、子供との絆を深めるであろうことに話題になりました。

しかも、子供たちは自分の名前が印刷されていたり、自分の写真を見たりすると興奮することがわかったのです。

 

そこで、競合他社について調べたところ、エリック・バーンは子供の名前や写真が入った絵本を作れる会社が少ないことに気づきました。しかし、当時Facebookで働いていた彼は、退職をする準備まではまだできておらず、サイドプロジェクトとして進めることにしました。
サイドプロジェクトは、顧客を獲得するための実験として最適な方法だったからです。

 

 

テスト販売による検証

製品を売るならば、新規ビジネスを始める前に市場検証することが必要です。そこで彼は、まず50冊の絵本をテスト制作・販売し、絵本を本当に購入したいか調べることにしました。この際、彼の友人達にはプロジェクトについて知らせず、偽名によって絵本を潜在顧客や子供を持つ親へシェアしました。

こうして彼らはユーザが絵本にどう反応するかを確かめていきました。

 

すると、彼らのクオリティの酷さにも関わらず、ユーザーから良い評価をもらっていることがわかりました。ユーザーの中には、ウェブサイトをシェアしたり、友達に勧めたりする人がおり、彼らの事業へのニーズがあることがわかりました。

 


SNSによる顧客獲得

ブランドを1から立ち上げるとき、自分たちのビジネスがどこまで拡大すべきか検証することが必要です。そこで、彼らはテスト販売終了後、今度は規模を拡張してビジネスのテストを行うことにしました。これは、絵本の販売ではなく顧客リスト作りを行うためです。

そして、Facebookの「いいね」と類似ユーザを構築する仕掛けを行いました。

 


「いいね」によるファン作り

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引用:FacebookとGoogleを辞めた私たちが絵本のスタートアップで実践したこと - WPJ

 

まずシンプルなFacebookページを作成しました。次に見たもの全てに「いいね」をするユーザ集まるようにしました。100件の「いいね」を集めて、ファンを集めました。

 

 

類似ユーザーを集める

100人のファンが最低でも集まれば類似のオーディエンスの顧客リスト作成が可能になります。顧客リストをFacebookにアップロードし、それによってFacebookアルゴリズムが、リスト内のユーザの共通点を解析します。
この結果、類似ユーザが最大で数百万人までピックアップされます。

 

このように、最適なターゲットが得られるまで続けながら、ランディングページにて広告開発を行いました。

こうして、彼らは製品の販売前に顧客を6000件も得ることができました。

 


週末起業が効果的だ

事業立ち上げにおいて、最大の壁となるのは、競合の存在ではありません。顧客の獲得です。エリック・バーンは、サラリーマンとして勤めながらサイドプロジェクトとして進め、顧客獲得をスムーズに行うことが出来ています。

 

しかし、他の起業家は皆、顧客獲得に非常に苦労しています。しかも、多くの起業家は事業が立ち上がる前に会社を辞め、食べていくだけのお金に苦労してしまう人も少なくありません。これでは、エリック・バーンが行ったような実験を行うことが困難になってしまいます。


起業には、顧客を獲得することが第一と決め、そのためのリスクを減らしていくことが必要です。それには、エリック・バーンが行ったようにサラリーマンとしてサイドプロジェクトを進め、週末起業として行うことが最も効果的と言えるでしょう。

新しい未来! 人工知能の「共感のマネジメント」

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自動化技術とIT革命による社会変化

18世紀後半の産業革命によって生まれた自動化の技術は、私たちの仕事を変えました。生産のスピードと正確性があらゆるモノを世界中に大量に普及させました。この結果、私たちはあらゆるモノを等しく享受することができるようになりました。

 

そして1995年に起きたIT革命では、私たちをあらゆる人とつなげました。世界中の人の繋がりが20世紀以前において、生産コストを大幅に下げ、あらゆるの価値の差がなくなりました。


今日ではあらゆるモノの価値には、差がつかなくなっています。その上、大量生産の手段であった技術による「スピード」と「正確性」は、世界中のコンピューターが人間以上に持つようになり、付加価値とすることができなくなりました。

 

しかも、新しく生まれた「ソーシャルネットワーク」が私たちの価値観を一変させました。今や私たちはいかに他者と関わり、共感を得ることかが新しい現実となっています。

そして付加価値を作り上げることにおいて、決定的に重要となりました。

 


共感のマネジメントの必要性

この現実は、今日、私たちに新たな課題をもたらすようになりました。特にホワイトカラー、つまり開発、事務、人事などの生産性向上が極めて重要な課題となりました。このため、顧客との関係強化、新事業の開発などを実現することが大きな課題となっています。

 

しかし、これを実現するには、仕事において、一人ひとりの人間的能力を最大限発揮ようにしなければなりません。


周囲にある課題に焦点を当て、他者と共に自ら学び続け、同時に世界中のあらゆる者とのネットワークにより、新たな世界観を作り上げることが重要です。

 

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 引用:共感力を高めるのに効果的な4つの科学的手法 | ライフハッカー[日本版]

 

このためには、人との関係に意識を向け、内面の価値観を積極的に他者と共有するようにしていかなくてはなりません。

つまり、「情緒」と言う、共感のマネジメントが不可欠です。

 


人工知能が解決となるか?

共感のマネジメントには、一人ひとりが「仕事の失敗を許容」し、失敗を怖れず「思い切ってやる」環境作りが不可欠です。

 

ところが、これらの課題は人の心理という、捉えどころがなく、結果が見えない領域だけに、これまで、あらゆる企業で積極的に活用されてきませんでした。このため、今のホワイトカラーは20世紀の生産手段である「スピード」と「正確性」の環境から未だに変えられないでいます。

 

一方で人間の思考や行動には「ある種のクセ」があります。このため、それぞれの人にしっかりと向き合い、思考や行動のクセに適したサポートが必要です。

 

しかし、優れたパターン認識能力を持ち、適切な対処ができるはずの「人工知能」は、自動運転車などで活躍されることが期待されているものの、仕事においては活用の可能性がほとんど見えていません。

将来、私たちから仕事を奪う可能性があると怖れられていることが要因の一つでしょう。

 

人工知能パターン認識能力は、従来のマネジメントが不可能だった、「一人ひとりへのサポート」を可能にします。

この結果、仕事をする人の集中力が高まり、顧客との関係や事業力強化に繋げることが可能になるでしょう。

 

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引用:http://ainow.ai/2018/01/03/130688/

 

私たちは人工知能という脅威に怖れるのではなく、新しい機会に向き合い、活用していくことが必要です。それが私たちの未来をより良いものにする手段となるはずです。

 

起業ブームを疑え! 自らの価値が成功の鍵だ

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引用:https://nomad-journal.jp/archives/2638

 

起業ブームの危険

インターネットは、商品やサービスを作る手間を激減させました。今や起業は、Webサイトとアプリさえあれば誰もができるようになりました。いたる所で「好きなことをして生きていく」という起業ブームにもなりつつあります。

ところが、この簡便さにも関わらず、起業の立ち上げは難しいままです。特に起業家が「イケそうなビジネス」と考えるものは、先行者がいたり、顧客を捉えられなかったりと上手くいきません。

ではどうすべきか、今回は、その方法について考えたいと思います。

 

 

先行者とは「差別化」が必要

多くの人は成功した先行者のマネをしようとします。しかし、上手くいきません。なぜでしょうか?

AirbnbUberの例を挙げて考えてみましょう。

 

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引用:https://media.tousee.jp/vacation-rental/post-8593/

 

シェアリングエコノミーのAirbnbが世の中で知られるようになった頃、当時マスコミは「新しい」と騒いでいました。このとき、多くのベンチャーがこぞって追従しはじめました。しかし、Airbnbは創業から4年ほど経過し、世界192ヶ国に参入しており、牙城は揺るがない状態となっていました。

また、タクシーの破壊的なサービスを実現したUberでは、ベンチャーキャピタルから資金調達をしたとき、多くのマネをするスタートアップが登場しました。しかし、Uberは既に8割のシェアを独占していました。

これらのマネしたベンチャーは皆、死滅していきました。

 

1人の成功者が出現すると、それに釣られた人が灯りに群がる虫のように参入する。すると、その成功者以外が死滅する「ヒートデス」と言われる現象があります。既に他者がやっているビジネスをマネすることは、デットゲームを展開するようなものです。

新規参入者は、AirbnbUberと異なる客層や技術を狙い、差別化することが必要です。

 

 

一人の身近な客の悩みを解決せよ

起業家の行いがちなもう一つの失敗として、「顧客」を明確にしないことです。顧客を個人としているのか、法人か、それとも専門家なのか、曖昧にすると顧客がつきません。それどころか、「架空の顧客」を想定し、検証せずに進めてしまう起業家も多くいます。


多くの起業家は、最初の顧客を見つける前に挫折してしまいます。商品やサービスのクオリティを先に求め、「顧客がどんな人か」を考えることを疎かにしてしまうからです。

 

では、顧客を具体化するにはどうすべきでしょうか?

最も簡単な方法として、身近な他の起業家をターゲットにするという方法があります。相手は実在する人物であり、しかも悩みを知るには難しくありません。

たった一人だけでも、相手の問題の解決をすることが出来ればしめたものです。後は似たような人にビジネスを展開すれば良いだけですから。

 

私たちは、新しくビジネスを行うにあたり、どうしても「自己中心的」に考えがちです。起業ブームに乗って他者に流されるのではなく、自らの価値を構築していくことが必要と言えるでしょう。

大震災の教訓 柔軟に行動しよう!希望を得るために

日本は高度経済成長期を通して高い技術と高度なインフラを身に着けました。この結果、アメリカを遥かに凌駕し、他国を圧倒するまでにもなりました。少なくとも、大震災前まではそのように信じられてきました。

ところが、大震災でこの考えは一変します。日本の「自信」は「過信」であったことが判明しました。

今日の私たちは、もはやこれまで培った技術力に甘んじることはできないということが当たり前となりつつあります。

 

それではどうすべきでしょうか?
今日は近年日本で起きた2つの大震災からの教訓について考えてみましょう。

 


日本の過信と大震災ショック

日本は近年、2度の大震災に見舞われています。

 

1度目は1995年の阪神淡路大震災です。
阪神淡路大震災が起こる1年前の1994年。アメリカロサンゼルスでノースリッジ地震が起きました。高速道路が倒壊し、死者57名、負傷者約5,400名にものぼりました。

ところが、当時の日本のTV局はその様子を報道しながら、「アメリカは地震後進国」「日本はあんな風にならない」と述べていました。

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引用:https://www.gettyimages.co.jp

 

しかし、その1年後に阪神淡路大震災が起きて高速道路が倒壊。死者6,402人、負傷者40,092人となりました。マスコミの考えは間違っていました。

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引用:阪神・淡路大震災 - Wikipedia

 

その後、日本は一変しました。
日本建設技術の自信が根底から打ち砕かれました。一夜にして防災先進国から「防災劣後国」に降格したのです。

皮肉にも、このことが国を挙げて復興に取り組むことを後押ししました。この結果、当時落ち込みつつあった経済を下支えするようになりました。実際、兵庫県GDPが一時期5.7%も上昇しています。

 

しかも、震災復興に加え、耐震補強工事と防災ネットワーク強化を行うことで、新しい経済価値を作り出すことになりました。


2度目は2011年の東日本大震災です。
東日本大震災では、東北や福島の甚大な被害に加え、大規模な停電が起きました。
死者・行方不明者は1万8,432人と未曽有の大災害となりました。

しかも、大規模な停電は、東京電力の変圧器の破損が原因でした。このためか、当時は原発のあり方に疑問を持つ人は少なくありませんでした。

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引用:asahi.com(朝日新聞社):東北4県全域で停電 宮城県沖地震 - 東日本大震災

 

「もし、原発以外の電力網が整備されていたら、あそこまで酷くはならなかったはず」
スマートグリッドの様な自家発電を行う技術が普及していれば、原発の問題を防げていたはず」と、考える人も少なくありませんでした。

 

しかし、これは当時の日本ではほぼ不可能でした。
東日本大震災が起こる前、政府はスマートグリッドの必要性を否定していたからです。

2009年に経済産業省が「スマートグリッドアメリカの遅れた送電網を修復するためのもので、すでに"賢い"日本の送電網には必要ない」と述べています。

 

ところが、皮肉にも東北の復興としてスマートグリッドが活用されました。
今では、スマートグリッドの構築の要となる「スマートメーター」の設置が、3割の東京の家庭に普及されています。政府の考えは間違っていました。

 


ピンチにあっても柔軟に行動すべし

これらのことから、私たちに「絶対ということは起こりえない」ということが言えます。大震災は私たちの考えを凌ぐ非常に大きなものでした。

このため、もし、震災の前に「技術」の過信に日本が気づいていても、リスクについて考え抜かれていたとしても、問題は防げなかったでしょう。

同時にこれらの大震災の事実は、私たちにもう一つの教訓を与えてくれます。

例え、上手くいかないことが起き、ピンチになったとしても、考えを素早く見直して行動することができれば、チャンスに変えることもできる。

私たちは、希望を得るために柔軟に行動していくことが必要でしょう。

個人化するグローバル経済

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引用:チェスのルール - Wikipedia

 

ビジネスのゲームルールが変わった

19世紀に生まれたグローバル経済は、時代と共に権力者の支配を手放し、私たちに相互関係をもたらすようになりました。

これにより、世界の重心が国家から、企業、そして個人へと移り変わっていきました。

19世紀は、暮らしをより良くするビジネスが生まれ、その恩恵で強国となった国家が他国を制圧しました。個人は、国家からの支配を強く受けざるを得ませんでした。


ところが20世紀になると、大量生産の技術を発明したグローバル企業が、国家権力を超えて自由に世界に影響をもたらすこととなりました。個人は、国家からの支配から逃れるようになったものの、企業組織からの支配を受けるようになりました。


しかし21世紀では、インターネットという強力なコミュニケーション技術によって、個人が世界に影響をもたらすようになっています。

 

この結果、ビジネスのゲームルールが今、大きく様変わりしています。
19世紀のビジネスの主要なテーマは「いかに便利にするか」でした。電球や服の生産など、生活の不便を解消する事業が次々と生まれました。これが20世紀になると「いかに楽にするか」となりました。大企業の大量生産によって、より多くの人がその恩恵をうけました。

 

そして、21世紀は「いかにより良く生きるか」がテーマとなりつつあります。
これまでの「生産性向上」というやり方では、上手くいかなくなってきています。この傾向は特に新興国に顕著に現れてきています。

しかも個人で見ると、企業でのサラリーマン生活に加えて、老後の人生も考慮する必要が出てきました。今や人生をより良く生きることが、私たちにとって重要なあり方となっています。

 

 

「いかにより良く生きるか」は起業への機会だ

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21世紀の私たちは、より良く生きるための環境を自ら構築することが当たり前となりつつあります。私たちは周囲から自分が「存在を軽んじられている」と感じた時、強い苛立ちを感じるようになりました。

傷つけられる恐怖感を感じた、相手から無視された、素っ気ない態度を取られた、などです。
実際、このようなことは「ソーシャルネットワーク」で日々起きています。

 

一方で、働く人は「自分が生かせる環境」を望むようにもなっています。「ブラック企業」で毎日忙しく、自分のことで精いっぱいで、トラブルの火消しを行っている人はこの傾向が強くなっています。

 

もし起業を目指し、アイデアを検討しているならば、同様に困っている人を探してみるとよいでしょう。そして解決の手段が「自分独自のもの」であれば、ビジネスとして立ち上げられる可能性が高くなるはずです。

 

新しくビジネスを立ち上げるには、問題意識を持った人へ関心を向けることが必要だからです。